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2008年6月16日のブックマーク (12件)

  • 2008-05-27

    ネットで早速、志村立美装丁、林不忘『丹下左膳』第4巻(寶雲舎、昭和24年)を購入。主人公がいないこのふやけた印象の表紙は何なんだ。読者は丹下左膳の登場を期待していたのではないのか? 丹下左膳の挿絵といえば、小田富彌(明治28年〜平成2年岡山生)を思い浮かべる人が多いと思いますが、今回購入したのは戦後発売された志村立美(1907〜1980年)が装丁・挿絵を担当したものだ。 丹下左膳は、1927年(昭和2年)10月から翌3年5月に東京日日新聞に連載された「新版大岡政談・鈴川源十郎の巻」だ。当初は関の孫六の名刀、乾雲丸・坤竜丸という大小一対の刀を巡る争奪戦に脇役的に加わった一登場人物に過ぎなかった。主人公は当然鈴川源十郎であり、もう一人の主役も諏訪栄三郎で、左膳は、道徳や秩序とは無縁の無頼漢で、濡れ燕という妖刀を片手に殺戮を繰り広げる殺人鬼・ブラック・ヒーローだ。 黒襟(くろえり)をかけ、髑髏(

    2008-05-27
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    FeZn 2008/06/16
  • 伽藍でもバザールでも関係ねえから運用に必要な情報は伝えていこうぜ、ていう話

    伽藍でもバザールでも関係ねえから運用に必要な情報は伝えていこうぜ、ていう話 スポンサードリンク Tweet 市川せうぞーさんが、Illustrator CS3のPDF出力の入稿を断られたという話。 枯れて候 - 名もないテクノ手 [d.hatena.ne.jp] 過日、印刷会社さまにPDF入稿した時、「InDesign CS2までなんです。CS3は勘弁して欲しい」と言われた。「なんでやねん!」と言いたい気持ちをぐっと押し殺して、わたしも少し大人になった気分だ。 これに対する僕の論の要点は、開発形態がどーたらではなくて、必要な情報が必要な人に行き渡るようになっていないから、せうぞーさんがPDF出力断られるような事態になっているんだ、ていうことです。 Eric S. Raymondのオープンソース三部作のひとつ「伽藍とバザール」に、「はやめのリリース、しょっちゅうリリース」という節がある。 h

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    FeZn 2008/06/16
  • 『網野善彦氏批判』

    11月22日の毎日新聞「記者の目」は「歴史家・網野善彦氏が残したもの」という題で栗原俊雄(学芸部)記者が書いている。それによると、「取材で知ったのは、網野氏に対して冷淡な研究者が多いということだ。ある教授は「大学院生には、少なくとも今は、網野さんの引用はやめた方がいい、と言っています。それだけで妙な先入観を持たれますから」。網野氏のもともとの専門は中世だったが、古代から近現代まで幅広く発言し、論述するようになるにつれ、批判も多く受けた。「実証性が乏しい」「空想的浪漫主義」とさえ断じた研究者もいる。」というのである。 故網野さんが異端視されていたことは知っていたが、今もって批判されているとは意外であった。特に彼の代表的な研究「無縁・公界・楽」を読んだときの衝撃は忘れられない。小生も、書評 のなかで、「網野さんの考え、いわゆる「網野史観」は今まで歴史の前面に出なかった人間に焦点をあて、中世にも

    『網野善彦氏批判』
  • 読んだ - 続・日本の歴史をよみなおす / 網野善彦 - in between days

    面白い! 面白いうえに読みやすい。 続・日歴史をよみなおす (ちくまプリマーブックス) 作者: 網野善彦出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1996/01メディア: 単行購入: 2人 クリック: 10回この商品を含むブログ (14件) を見る 縄文弥生の古代日から室町戦国の中世までを独自の史観で語りきった書が刺激に満ちた名著であることは、松岡正剛さんの千夜千冊に詳しく書かれていますが、よく日と西洋をくらべて「日人は農耕民族だから〜」という言い方をされることがあるその「農耕民族」というフレーズがまず大きな誤解であることを指摘し、むしろ多くの日人が交易と流通に従事した海の民であり、中世日の津々浦々で商工と金融が営まれていたという歴史像が提示されるわけですけど、網野歴史学をちゃんと読むのはこれがはじめてだったのでどの章のどの文も新鮮で、ひとつひとつ考えさせられながら読み進めま

    読んだ - 続・日本の歴史をよみなおす / 網野善彦 - in between days
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    FeZn 2008/06/16
     続だけ読んだ。正は未読。
  • グールド「人間の測りまちがい」は全人類必読の名著だお - 万来堂日記3rd(仮)

    ご存知グールドの「人間の測りまちがい」が嬉しい文庫化。この機会に全国民このを読むといいと思うお。 書の邦訳につけられた副題は「差別の科学史」。 ごく簡単に言うと書は、科学が人種差別や階級差別・および差別的な政策にどのようにして理論的バックボーンを提供し、かつ、その研究自体もいかに差別の影響を受けていたかを丁寧に論じたもの。 言い換えよう。素朴なイメージでは政治とは無縁で、事実の探究・真理の探究を第一義としているはずの科学というものが、実は政治と相互に大きな影響を与えあっているということを、事実を元に論じただ。 グールドは論点を明確にするために、取り上げるケースを絞った。つまり、人間の知能というものが一直線にプロットでき、それが遺伝的に固定されているという主張を、19世紀からさかのぼって検討しているのだ。 グールドが巧みな点は(そしてこれは半ば科学史も専門にしているグールドの特徴でも

    グールド「人間の測りまちがい」は全人類必読の名著だお - 万来堂日記3rd(仮)
  • 言語と伝統/Googleとの闘い(ジャン・ノエル・ジャンヌネー) - 見もの・読みもの日記

    ○ジャン・ノエル・ジャンヌネー著、佐々木勉訳+解題『Googleとの闘い:文化の多様性を守るために』 岩波書店 2007.11 2004年12月、グーグル社は、6年間で1,500万冊の図書、約45億ページをデジタル化する計画(グーグル・プリント)を発表した。その後、2005年にグーグル・ブック検索(Google Book Search)と名前を改め、2007年、慶応大学が参加を表明し、日語版のフロントページが登場するなどして、次第に日での認知度も上がってきたかと思う。今回、いつの間にか日Wikipediaに「Googleブック検索」の項目が立っていることを発見して驚いた(2007年12月作成)。いや、2007年まで無かったことのほうがオカシイのだが…。 しかし、私は、2004年12月当時の社会的反響を何も記憶していない。大多数の日人は、出版や図書館にかかわる人間も含め、遠く無縁な

    言語と伝統/Googleとの闘い(ジャン・ノエル・ジャンヌネー) - 見もの・読みもの日記
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    FeZn 2008/06/16
     >"近代の日本語は、たぶん世界でも稀なほど「足のはやい」言語なのだ。"
  • 朗文堂 News 2008年07月05日/小塚昌彦 活字三代を語る

    梅雨明けも間近。新宿御苑の樹林にも爽やかな風が吹いています。皆さまお変わりなくご活躍のこととぞんじます。 朗文堂 新宿私塾特別公開講座 ちいさな勉強会 大盛況のうちに終了いたしました。ご来場ありがとうございました。 会場のランプ坂ギャラリーは築 70 年のキャンパス跡で、少子化のために廃校となった小学校を、複数の NPO 法人が維持管理にあたっているところです。そう広くないギャラリーに、80 余名の参加者をお迎えしての、小塚昌彦氏によるご講演でした。 小塚昌彦氏の熱弁に、会場はヒートアップ。時間も 1 時間余もオーバー。 こうした講演会にありがちな、コンピュータによる画像紹介だけではなく、『毎日新聞』の題字が真鍮に直刻された迫力に満ちた凸版、『毎日新聞』が活版印刷による印刷だった最後の日の「欄外題字」のインター・タイプの鋳型とスラッグ、「木昌造活字復元プロジェクト」の成果品の活字などの実

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    FeZn 2008/06/16
    2008.07.03[木] 18:45–20:45(18:00 受付開始) CCAAアートプラザ
  • たけくまメモ : マンガ界崩壊を止めるためには(3)

    ●編集者は作家を選べるが、作家は編集者を選べない agehaメモさんは今回の「雷句―小学館問題」について 《 問題の根っこは、共にサクヒンを作り上げるべき「編集者」が「出版社のサラリーマン」である事、であるように思う。》 http://d.hatena.ne.jp/ageha0/20080610/p1 ↑agehaメモ「雑駁に言うとハリウッドは、東海岸の興行主から逃れた映画人達が形成した。」 と書かれました。問題の質がズバリと簡潔に言い表されている、的確な指摘だと思います。今回の件とはまったく別の話題で、ある有名なマンガ家さんが 「作家に当たり外れがあるように、編集者にも当たり外れがある。でも編集は作家を選べるけど、作家には編集者が選べないんだよ。だから編集者の“外れ”を引いたら悲惨だよ」 という話をしてくれたことがあります。その通りだと思いました。医療の世界では近年「セカンド・オピニオ

  • ランキング依存その後 - 【海難記】 Wrecked on the Sea

    引越し遍歴パートⅡ 2018年に「上京して10年で引越しを6回した」というブログを書いた。 月日は流れ、あれから6年…さらに2回の引越しをした。ホテル暮らしも含めると3回かもしれない。 前回の記事では主に神奈川〜千葉〜東京の引越し事情を書いた。関東の浅瀬でちゃぷちゃぷ遊んでいたに過…

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    FeZn 2008/06/16
  • 明朝体の「な」の字形 - しろもじ作業室

    各項目の説明 分類 日語活字見集成における分類。「デジタルフォントの分類試案」(小宮山博史)による。 OS: オールドスタイル SS: スタンダードスタイル MS: モダンスタイル ベンダ 発売元のベンダ。同じ書体が複数のベンダから発売されている場合は、(制作者)としてまとめた。 書体名 ウエイトを表す語は省略し、ファミリーでまとめた。小がなは字面の大きさが違うだけなので省いたが、骨格が異なるオールドがなは別にした。 1画目 1画目の終筆の形状。 0: とめ 1: はね 2: はねが2画目に繋がり、ループができているもの 3: 2のループがつぶれているもの(0と区別しにくいものも多い) 2画目 2画目の終筆の形状。 0: とめ 1: はね 2: はねが3画目に繋がっているもの 3画目 3画目の終筆の形状。 0: とめ 1: はね 2: はねが4画目に繋がっているもの 4画目 4画目の終

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    FeZn 2008/06/16
  • 明朝体の「な」の字形 - しろもじメモランダム

    他に竹下さんの書体判別法としては、ひらがなのうち、3画以上で重なりが1つある文字、たとえば「か」「た」「な」に注目するとか。もともと書体の判別はデザインの骨格を見分けることなのだけど、なるべくデザインの自由度の高い文字の方が骨格を見やすいとの趣旨。 もじもじカフェにいってきた - もじのなまえ 明朝体やゴシック体など、オーソドックスな書体の判別は素人目にはなかなか難しい。何かしら手がかりにならないかと思い、明朝体の「な」の字形を調べてみた。 字形を分類するにあたって、注目すべき部分はいろいろと考えられる。まずは比較的はっきり分類できる箇所から、ということで、今回は各字画の終筆がはねているか否かについて調べた。調査範囲は『基語活字見集成』*1に掲載されている書体。 で、とりあえず調査結果を羅列しただけなのがこれ。ver. 0.10。 明朝体の「な」の字形 - しろもじ作業室 気が向い

    明朝体の「な」の字形 - しろもじメモランダム
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    FeZn 2008/06/16
  • ABlog いつからか僕の生活からは潰す暇がなくなった

    僕の個人的な生活サイクルで言うと、たぶん2004年から2005年のどこかの時点で、僕の生活の中から『暇』がなくなりました。 正確には、暇と言うより『何もやる事がない時間』がなくなったと言った方がいいかもしれません。ネットと携帯とiPodのおかげで、どんな小さな『何もやる事がない時間』に対しても、何かしらの適当な暇つぶしをあてがう事ができて、結果的にただぼーっとしてしまう時間がなくなったという事です。 こんなに幸せな時代はない、と思いつつ、面白いと分かっているのにやる時間のないゲーム、観る時間のない映画、読む時間のないが積み上がっていく事はものすごいストレスになります。 消費者ではなく、コンテンツの制作者の目からみても、こんなにたくさんのコンテンツがあっても読者、視聴者は消費しきれないだろうな、と感じる事があります。 まあ、作り手としては、いいものを作ればちゃんと見てもらえる、と信じて作る

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    FeZn 2008/06/16
     コメント欄まで含めてグサグサ突き刺さった。/自分の場合意識して紙の本を買って読んでいるけれど、ストレスとか「カロリーの低いものから」というのは全くその通りで。/いちおう自分も作る側だしな……