岸田文雄首相が今月、米連邦議会の上下両院合同会議で初めて行った演説は、これまで岸田氏が数多く行ってきた演説の中で恐らく最も心のこもったものだった。 日本の首相として2人目となる両院合同会議での歴史的な演説で歓迎の拍手に包まれた岸田氏は「日本の国会では、これほどすてきな拍手を受けることはまずありません」とジョークを飛ばした。小学生時代をニューヨークで過ごした岸田氏は、熱中したアニメ「原始家族フリントストーン」に触れるなど、予想を覆して親しみやすい話を繰り広げ、好印象を残した。 日米の距離を近づけたとの称賛を浴び、岸田氏はワシントンに居続けたいと思ったに違いない。ただワシントンで首相をもてはやした日本の実業家や芸能人は日本国内では首相と距離を置きたいと考えているかもしれない。 帰国した岸田氏を迎えたのは過去最低に近い支持率や後を絶たない政治スキャンダルと気がめいるような状況だ。国民は政治にうん
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