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ブックマーク / www.chem-station.com (13)

  • DNAに人工塩基対を組み入れる | Chem-Station (ケムステ)

    地球上の生命体が遺伝物質としてDNAを使っていること、またその遺伝情報はアデニン(A)、チミン(T)、グアニン(G)、シトシン(C)という僅か4種類の塩基でコードされることは、よく知られた事実です。 このシンプルな遺伝暗号が生み出す20種類のアミノ酸配列(タンパク質)が多種多様な生物機能を担っているわけで、生命の神秘には感動を覚えるほかありません。 しかし現代の化学者は飽くなき野望から、その神秘すら制御しようと考えています。 DNA/RNAに人工塩基対を組み込むアプローチはその一つです。 核酸機能の人工的拡張を目指して 人工塩基対(ここではATCGとは全く骨格の異なるものを指します)の開発研究は、生化学者Alexander Richが1962年に提唱した以下の仮説に端を発しています。 「DNAの塩基の種類を増やすことができれば、DNAの情報や機能を拡張できるはずだ」 仮に第5と第6の人工塩

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    Hash 2014/02/27
    某研究室がこのへん十八番だった. DNAをただの高分子としてとらえると面白い(実用にはまだ先長い感あるけど
  • ネイチャー論文で絶対立体配置の”誤審” | Chem-Station (ケムステ)

    年3月、東京大学の藤田・猪熊らによる結晶化しないで構造解析できる「結晶スポンジ法」をこの化学者のつぶやきでいち早く取り上げさせていただきました(記事:ナノグラムの油状試料もなんのその!結晶に封じて分子構造を一発解析!) 微量成分の構造決定を根から変える破格のインパクトを与えるこの技術、科学最高峰誌Natureに掲載され、脚光を浴びることとなりました(Nature 2013, 495, 461. DOI:10.1038/nature11990 )。 しかし先日誠に残念ですが、1点、その手法を用いた構造決定において”誤審”が発見されたのです。一言でいえば、 「結晶スポンジ法で決めた天然物の絶対立体配置を誤った。」 ということです。彼らは既にNature誌にこの”誤審”について報告し、先日公開されました(DOI: 10.1038/nature12527)。またその内容は、刺激的なタイトルと天

  • 抗ガン天然物インゲノールの超短工程全合成 | Chem-Station (ケムステ)

    化学者のつぶやき 抗ガン天然物インゲノールの超短工程全合成 2013/8/13 化学者のつぶやき, 論文 Science, インゲノール, 全合成, 天然物, 抗ガン剤, 歪み 投稿者: cosine 14-Step Synthesis of (+)-Ingenol from (+)-3-Carene Jørgensen, L.; McKerrall, S. J.; Kuttruff, C. A.; Ungeheuer, F.; Felding, J.; Baran, P. S. Science 2013, 341, 878. doi:10.1126/science.1241606 インゲノール(Ingenol)は抗ガン活性を持つ天然物の一種です。その誘導体インゲノールメブテート(商品名Picato)は、皮膚ガン(日光角化症)の薬として、ごく最近(2012年)米国FDAより医薬承認を受けて

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    Hash 2013/08/13
    わずか14stepsで全合成に成功, とのこと // 論文(Science)読もう
  • 化学物質だけでiPS細胞を作る!マウスでなんと遺伝子導入なしに成功 | Chem-Station (ケムステ)

    わたしたち人類は、化学の方法論が確立して以来、多種多様、膨大な数の分子を見つけ、また新たに合成してきました。この広大な化合物空間に不可能を可能に変える奇跡の組み合わせがいまだ眠っていると考えられています。 遺伝子導入なしにiPS細胞を作る。今まで多くの人が、それは難しいだろうと考えていました。導入する遺伝子を一部だけ代替したり、あるいは作成効率や作成時間を改善したりすることはできても、全部ひっくるめて取りかえる条件はそう簡単には見つからないし、そもそもあるかどうかも分からない、と。 そして、化学物質だけでiPS細胞の作成を達成。そんな、驚愕の成果[1]が公表されました。山中因子4つのいずれも使用せず、したがってウイルスを使うなど遺伝子導入なしに、マウス体細胞からiPS細胞の作成に成功したようです。7種類の化合物を使った場合は効率0.2パーセントであり、効率はさらに10分の1未満に下がるもの

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    Hash 2013/07/25
    なん…だと…?
  • ナノグラムの油状試料もなんのその!結晶に封じて分子構造を一発解析! | Chem-Station (ケムステ)

    化学者のつぶやき ナノグラムの油状試料もなんのその!結晶に封じて分子構造を一発解析! 2013/3/28 化学者のつぶやき, 論文 投稿者: cosine 深夜、化学者なら誰でも妄想にふけることがあるでしょう。 「すべての分子の構造が目で見えたらなあ…」 もう少し、”リアルな妄想”でいえば、 「なんでも試料を結晶化出来る方法がないかなあ…」 目で見えるのはこれやこれなどいくつか報告されていますが、まだまだ実用的ではありません。しかし、後に述べますが、”きれいな単結晶”さえ作れれば理論的にはすべての分子を「目で見る」かのごとく扱うことができます。 さて日、そんな妄想を実用的にするような、化学界に歴史的インパクトを与えるやも知れぬ驚愕の研究成果が、東大工学部の藤田誠・猪熊泰英らによってNature誌に報告されました。 X-ray analysis on the nanogram–microg

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    Hash 2013/03/28
    X線構造解析の準備段階として必要なサンプルを結晶化の代わりに格子状結晶へ閉じ込めて配列させる手法. 非結晶性化合物のX線構造解析が可能に
  • ノーベル化学賞は化学者の手に | Chem-Station (ケムステ)

    皆さんご存知の通り今年のノーベル化学賞は、全世界があっと驚く誰もが予想していなかったであろうGタンパク質共役受容体(G protein-coupled recepter, GPCR)」に関する研究でDuke大学のRobert J. Lefkowitz教授とスタンフォード大学のBrian K. Kobilka教授になりました。おめでとうございます! 受賞対象となった論文は生命科学における大変重要な発見について述べられており、膜タンパク質という難敵の構造と作用機構を明らかとした人類の偉業であることに疑いの余地はありません。詳しくはこちら。 でもなんかポアンカレ予想が、ペレルマンによってトポロジーではなく微分幾何学で証明されてしまったときのような・・・釈然としないというか、肩透かしをくらったような気がするのは筆者が不勉強、了見が狭いからでしょうか。今回のポストではノーベル賞フィーバーに水をさすわ

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    Hash 2012/10/16
    化学賞がGPCRとは... GPCRの解析, 修士の研究テーマだったしいろいろ思うところある
  • 化学物質でiPS細胞を作る | Chem-Station (ケムステ)

    一般的な話題 化学物質でiPS細胞を作る 2012/10/10 一般的な話題, 化学者のつぶやき, 論文 iPS細胞, ノーベル賞, 山中因子, 転写因子 コメント: 0 投稿者: Green 「山中伸弥先生、ノーベル賞おめでとうございます」 ……という気持ちを共有したく思って、急いで記事を書き上げました。 ニュースで報道されての通り、2012年のノーベル生理学・医学賞に、ジョン・ガードン氏とともに、iPS細胞の山中伸弥氏が選ばれました。日人の受賞、まずはとにかくめでたいことでしょう。 ケムステで記事にするならば(日人でもそうでなくても)ノーベル化学賞の発表よりは早くないと意味がないと思って急ピッチで作成しましたが、当然ここはケミカル(chemical; 化学物質)に焦点を当ててトピックを紹介したいと思います。 ウイルスで遺伝子操作しなくてもケミカルでiPS細胞が作成できるようになるか

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    Hash 2012/10/11
    => 2013/07/25続報: できてしまった模様 http://www.chem-station.com/blog/2013/07/ipschemical.html
  • 2008年ノーベル化学賞『緑色蛍光タンパクの発見と応用』 | Chem-Station (ケムステ)

    一般的な話題 2008年ノーベル化学賞『緑色蛍光タンパクの発見と応用』 2009/1/3 一般的な話題, 化学者のつぶやき, 講演・人 GFP, ノーベル化学賞, 下村脩, 生命化学, 蛍光 投稿者: webmaster スウェーデンの王立科学アカデミーは8日、2008年のノーベル化学賞を、米ボストン大名誉教授、下村脩氏(80)ら3人に授与すると発表した。下村氏は京都府出身で、米マサチューセッツ州在住。下村氏らは飛躍的に発展している生命科学分野で欠かせない“道具”となっている緑色蛍光タンパク質(GFP)を発見した。(引用:産経ニュース) 今年は物理学賞3名に加え、化学賞でも邦人研究者がノーベル賞を獲得しました!合計4人受賞と、過去にない「当たり年」となりました。おめでとうございます! さて、トピックでは、ノーベル賞の受賞対象となった緑色蛍光タンパク(GFP)について、またGFPによっても

  • 科学史上最悪のスキャンダル?! "Climategate" - 化学者のつぶやき - Chem-Station

    一般的な話題 科学史上最悪のスキャンダル?! “Climategate” 2009/12/7 一般的な話題, 化学者のつぶやき, 日常から Climategate, クライメイトゲート, 二酸化炭素, 京都議定書, 国連機構変動枠組条約会議, 温暖化, COP15 投稿者: StarryNight 既に海外のメディアでは大きく取り上げられており、日でも数々のサイトで取り上げられていることなのでご存知の方も多いかと思いますが、去る11月に起きた、「Climategate事件」についてのつぶやきです。(*筆者が尊敬する科学者H.M氏より情報提供・ご協力を得ての執筆です) 長いので先に簡単にまとめると、 ・地球温暖化に関する大御所研究者のこれまでのデータとemail等が流出 ・そのデータから、研究の不正・印象操作が発覚(地球温暖化はCO2が主要因ではない&そもそも温暖化してない?!) とのこと

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    Hash 2009/12/08
    温暖化データをねつ造した証拠のmailや計算プログラムが流出した事件
  • 化学研究ライフハック: Evernoteで論文PDFを一元管理! | Chem-Station (ケムステ)

    化学者のつぶやき 化学研究ライフハック: Evernoteで論文PDFを一元管理! 2009/3/12 化学者のつぶやき, 実験・テクニック, 書籍・ソフト・Web Evernote, PDF, 論文管理 コメント: 0 投稿者: cosine 電子ジャーナルが発達した昨今、「論文を読む場所=図書館、論文の媒体=紙雑誌」というスタイルは過去のものとなりつつあります。 ほとんどの研究者はインターネットで論文検索をし、必要な論文をPDFファイルとしてダウンロードし、ラボで印刷するかPDFのままPC上で読む、というスタイルをとっているはずです。 ネットインフラが整ってきて、論文をどんどんダウンロードできるようになったのは素晴らしいことです。しかし、日々増え続けるPDFファイルを目の前に、一つ大きな懸案事項が持ち上がってきます。 つまり、入手した論文PDFをどうやって整理・管理すれば良いものか?と

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    Hash 2009/08/16
    でも論文引用とかはやりにくそう。
  • Horner-Wadsworth−Emmons反応

    ホスホリル基置換安定カルボアニオンのアルデヒド付加により、Wittig反応類似の機構を経てα、β−不飽和エステルが得られる。 エステルの他に、ニトリル、アリール、ビニル、スルフィド、アミン、エーテルなどの官能基も利用できる。反応は一般にE選択的であるが、反応例のような試薬を利用するとZ選択的になる。 反応副生物であるリン化合物は水溶性であり、分液操作などによって容易に除去できる。この点はWittig反応よりも優れている。 ・Horner, L.; Hoffmann, H. M. R.; Wippel, H. G. Ber. 1958, 91, 61. ・Horner, L.; Hoffmann, H. M. R.; Wippel, H. G.; Klahre, G. Ber. 1959, 92, 2499. ・Wadsworth, W. S., Jr.; Emmons, W.

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    Hash 2008/07/14
    なるほどなぁ
  • chemdraw

    言わずと知れた構造式作画ソフトChemDraw、使用している人は多いと思いますがその機能を充分に使っている人は少ないんではないでしょうか?筆者もそんな一人だと思います。そこでこのソフトについて勉強したことを記事にしてみることにしました。ですが、まだまだ勉強不足なところが多すぎるのが事実です(^_^;) ChemDrawを用いれば図1のような構造式を正確に美しく描くことができます。しかし、ChemDrawを使うにはCambridgeSoft社が提供しているChemDraw関連製品を購入する必要があります。学割などの割引もありますが、学部の実験レポート作成など使用頻度が少ない人には高価なソフトだと思います。なのでまずフリーソフトのISIS Drawで。そして大学、研究室や会社のパソコンで使ってみて購入を検討してみてはいかがでしょうか?(購入はこちらから)ChemDrawの初期の頃は、Mac版し

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    Hash 2007/07/03
    これはいい、と思ったら「有機って面白いよね」の一部か
  • 化学ポータルサイト Chem-Station

    カルベンがアシストする芳香環の開環反応 カルベンがアシストする芳香環の開環反応が報告された。カルベンとアジドによる環形成でナイトレンインダゾール中間体が生じ、その開環を駆動力として芳香環が開環する。芳香環の脱芳香族的開環反応芳香環は有機分子に最も頻出する構造である。そのユ… 2024/7/11 化学者のつぶやき, 論文

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    Hash 2006/12/08
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