アプリケーション開発の現場では長らく「疎結合」がトレンドです。 わたしが疎結合を取り入れた開発プロジェクトに参画したのは2000年です。 オブジェクト指向設計をしたアパレルメーカーの生産管理システムの開発プロジェクトです。 アパレルのサプライチェーンは下記の流れです。アパレルメーカーは製造工程の一部を外部に委託することが多く、生産管理システムは、製造工程の進捗状況を把握する機能が求められました。 アパレルのサプライチェーン 生産管理システムには、委託先への発注や生産指図、進捗状況の登録と、参照機能を組み込みました。専用のWebアプリケーションを通じて、製造のコラボレーションをする仕組みを開発しました。 「疎結合」を意識したのは、ITのトレンドに乗っかる意味合いもありました。 でも、それだけが理由ではありません。 アパレルメーカーを支える基幹システムは、生産以外にも、商品を小売店に配分する仕