タグ

ブックマーク / www.newsweekjapan.jp (44)

  • 英語じゃなくてグロービッシュ

    ややこしい構文や難しい単語はもう要らない? 語彙が少なくて表現もシンプルな英語が世界に広まっている。英語が母国語ではない人も言いたいことを容易に伝えられる新しい言語──それが「グロービッシュ」だ。 北京にある中国人民大学の卒業生は、ポスト毛沢東世代の典型だ。毎週金曜日の夕方になると、数百人が自発的に「英語コーナー」と呼ばれるキャンパスの小さな広場に集まる。目的は、もちろん英会話。 彼らはグループに別れ、つたないが熱っぽい英語サッカー映画、パリス・ヒルトンのようなセレブについて語り合う。大人数で声を合わせ、バラク・オバマ米大統領が08年の選挙戦で使った「イエス、ウィ・キャン」のようなスローガンを叫ぶのも好きらしい。 中国全土の大学構内で繰り返されるこの光景は、教育レベルの高い中国の若者たちの強烈な欲求をよく表している。彼らの望みは、「英語で会話する国際社会」の仲間入りを果たすことだ。 中

  • 話せる英語のサイエンス

    英語のコミュニケーションにこんなに苦労するのはなぜ? 最新科学が解き明かすリスニングとスピーキングの秘密 辞書を片手に英文メールを書くことはできても、外国人と英語で会話するのは苦手──多くの日人がかかえる悩みの「正体」が、言語学や心理学、脳科学の最新研究で明らかになってきた。「聞き取れない・話せない」のハードルを乗り越える効果的な学習法とは? 近未来を思わせるTOKYOの摩天楼と、新宿・歌舞伎町の猥雑な空気、そしてとびきりクールなカルチャーシーン──大ヒットしたハリウッド映画『ロスト・イン・トランスレーション』は、フジヤマとゲイシャではない日の「今」を世界に印象づけた。 ただし一つだけ、21世紀を迎えた今も変わらない「伝統」も描かれている。日人の英語だ。英語でジョークを言われても、なんの反応も示さない寿司職人。アメリカ旅行者に向かって、日語でまくしたてる病院の受付係。カタカナ発音

  • 「通じる英語」を話す6つのコツ

    人が「英語が通じない」と言うとき、二つのケースが考えられる。一つは発音が通じないとき。もう一つは、コミュニケーションがなぜか円滑に進まないケースだ。 どちらの場合も、ネックは日語の「常識」。発音のコツから文化的な問題まで、会話をもっと楽しむために知っておきたいテクニックを紹介しよう。 ■抑揚と強調で英語らしく 英語では、名詞や動詞など意味の中心になる単語にストレス(強調)が来ることが多いが、「日人はどの単語も同じ強さで話す傾向がある」と、ニューヨークで外国人に英語を教えるキャサリン・メージャーは言う。「大げさなくらい強弱をつけるだけで、英語らしく聞こえる」 単調な英語は理解しにくいだけでなく、思わぬ誤解を生むこともある。「抑揚がないというだけで、退屈しているか、熱意がないサインと取られてしまう」と、英ノッティンガム大学のマイケル・ハンドフォードは言う。 ■母音は捨てて子音に集中 英

  • 「プロフェッショナル度」をアップさせる魔法の英単語

    人を感動させるスピーチやプレゼンテーションには多くのスキルと準備が求められるが、最も簡単な一歩は「スーパーパワー英単語」を効果的に使うことだ。スーパーパワー英単語とは、まるで絵を描くように聞き手の頭にビジュアルイメージを想起させられる単語のこと。プレゼンテーションをするときも英文メールを書くときも、ノンネイティブが使いがちな平凡な表現をこうした単語に置き換えるだけで「プロフェッショナル度」が高まり、より効果的なコミュニケーションが可能になる。オバマ大統領や有能なビジネス・プロフェショナルの発言にもよく登場するスーパーパワー英単語の効果を下の例で見てみよう。 ■problem→hurdle We're facing a new hurdle on this project. (私たちはこのプロジェクトで新たな問題に直面している) あるプロジェクトについて話し合う会合の場でproblem(問題

  • 英語研修も費用対効果の時代

    コストを抑えつつ、社員の会話力を引き上げる秘策とは? 非英語圏の企業が競い合うグローバル人材育成の最前線 経済危機を機に、企業は研修の投資効果を気で検証し始めた。試験を使った実践力アップ戦略から「英語を教えない」アプローチまで、グローバルビジネスの即戦力になる語学力を効率よく伸ばす試みに注目が集まっている。 いすゞ自動車の総務人事部で働く40代の吉岡尚人には最近、前向きなオーラが漂っている。英語力向上という明確な目標があるからだ。朝4時半に起きて、インターネットで配信されるNHKラジオのビジネス英語講座を聞き、通勤電車ではiPodでとにかく大量にリスニングする。 最近のテーマは、コストを掛けずに英語力を磨くこと。休日は、図書館で借りたゼネラル・エレクトリック(GE)のジャック・ウェルチ前会長の著書を読む。英語を話す場を求めて参加している非営利のスピーチサークル、トーストマスターズクラブは

  • 中国エリートは欧米を目指さない

    夢見る活力 中国さえ「普通の国になりつつある」と、アフリカを目指す学生も(武漢大学の卒業式) China Daily-Reuters 最近北京を訪ね、中国の名門・清華大学に属する「ベスト・アンド・ブライテスト(最良で最も聡明な人々)」と言われる学生たちに会った。競争の激しさを考えれば、優秀さは折り紙付きだ。 物理の天才だというピンクのセーターを着た女子学生に卒業後の計画を聞くと、既に奨学金を獲得してアメリカのスタンフォード大学でMBA(経営学修士号)を取る予定だという。その後は? 「たぶんしばらくはアメリカに残って、マッキンゼーかシリコンバレーのベンチャーキャピタルで働くと思う」「それから中国に戻って会社を始める。お金を十分稼いだら、引退してヨーロッパに移住して、両親にも旅行してもらう」 彼女の人生計画は、若い中国人エリートの優先事項(高学歴を得て金持ちになり、両親の面倒を見る)をよく表し

  • ウィキリークスの機密情報は「事実」か

    生の機密情報は厄介だ。「生半可な知識は危険だ」と、18世紀の英詩人アレキサンダー・ポープも戒めていた。話題の内部告発サイト「ウィキリークス」が公開した米軍の膨大な機密文書の垂れ流しも、実に危険極まりない。 このたびリークされたのは、命懸けでアフガニスタンやイラクの戦場にいる米兵たちが、状況もよく分からないまま書きつづったものだ。それが生のままで公開されれば、みんなが自分に都合の良い部分だけつまみいするようなことが起きる。戦争反対のリベラル派や穏健派はウィキリークスのやり方を原則として支持しているが、過激派の喜びそうな内容がたっぷり含まれることを忘れてはならない。 既にタリバンは、これらの文書から米軍への協力者を割り出そうとしている。もっと危険なのはイランに関する部分だ。そこにはイランとアメリカ戦争を望む勢力を利する情報が含まれている。 昔かたぎのジャーナリストなら、恐れずに事実を書け、

  • シニアもセックスに夢中

    高齢男性の40%、女性の17%が定期的にセックス。ベビーブーマーが老人ホームを「性の楽園」に変える日も近い 『ラブ・ランチ』で、65歳の女優ヘレン・ミレンが演じたのは初老の売春宿の女主人。熱いベッドシーンを披露しただけでなく、ミレンは映画のプロモーションのためトップレスでニューヨーク誌に登場、ネット上で称賛を浴びた。 ミレンはセックスに積極的な今どきの高齢者の象徴だ。「高齢者はセックスに関心があり、おそらく実際にセックスするケースも増えている」と、シカゴ大学老化研究センターのナタリア・ガブリロバは言う。ガブリロバらの研究によれば、75~85歳の男性の40%近く、女性の17%近くが定期的にセックスをしており、さらにそのうちの男性の71%、女性の51%が質の高い性生活を送っているという。 全米退職者協会(AARP)の調査では、45歳以上の40%が1カ月に最低1回はセックスをしている。カリフォル

  • アメリカ人エリート「野心はダサい」

    人材サービス会社のマンパワーが行った調査によれば、失業率は10%を超えているのに、アメリカ企業は良い経営幹部が採用できず困っているという。年末までには推定1000万人のベビーブーム世代が退職年齢に達することもあり、経済学者も危機感を募らせている。 なぜ適任者がいないのか。スタンフォード大学経営大学院のジェフリー・フェファー教授は新著『成功する人としない人の違いは何か』で、「若い世代にとって『野心』は格好良くないものになった」と指摘する。 今はビジネススクールの卒業生の多くが出世競争をダサいと感じている。21世紀に入って成人した世代はチームワーク重視で、競争するよりは協力するほうがいいと考えている。 フェファーによれば、これは「甘やかし文化」の弊害だ。高校では成績優秀者を1人ではなく複数選び、野球では勝っても負けてもトロフィーをもらう。 やる気のある人間にとっては逆にチャンスだ。フェファーの

  • 自分語りが止まらない

    No Show, Just Tell 『べて、祈って、恋をして』は言葉ですべてを語り尽くす説明過剰な女性向けロマンチックコメディー 『べて、祈って、恋をして』はベストセラーとなったエリザベス・ギルバートの自伝的小説映画化だ。インドの寺院に滞在していた主人公のリズ(ジュリア・ロバーツ)は、「ただいま沈黙中」のバッジをシャツに着ける。だが10分とたたないうちに、そんなものは取れてしまう。 確かにリズはひたすら「べて、祈って、恋をして」いるが、当はしゃべっていることのほうが多い。友人と話し、夫と話し、ボーイフレンドと話し、旅先で出会った人と話す。独り言も言う。ナレーション(大半は原作をそのまま引用)や彼女の電子メール、彼女の書いた戯曲にも、彼女のしゃべりはあふれている。 リズの心の旅をドラマ化するに当たって、監督のライアン・マーフィーは自分を十分に信用できなかったか、ロバーツには身ぶり

    自分語りが止まらない
  • キンドルで売れまくる「電子エロ本」の落とし穴

    隠れたベストセラー キンドルで最多のダウンロード数を誇る『ショッキングな体位』はセックスを取り入れたヨガにはまる男の物語 アマゾン・ドットコムの電子書籍端末「キンドル」で最も多くダウンロードされているコンテンツは、ジェナ・ベイリー・バークの小説『ショッキングな体位』。ストーリーはこんな感じだ。 主人公のデービッド・ストロングは多彩な男で、国際的なフィットネス企業を経営し、株式投資を成功させ、女性とも後腐れなく付き合っている。そんなとき、ソフィー・デルフィノと出会い、刺激的なセックスを組み入れたトレーニングを体験。ストロングは、デルフィノが主宰するカップル向けヨガ教室で、古代インドの性愛の教典「カーマ・スートラ」の体位をデモンストレーションする羽目になる。しかも、デルフィノはストロングがどこまで自制できるか極限まで試そうとする。 小説にはこんな文章も添えられている。「警告──カーマスートラは

  • ウィキを支えた無償投稿カルチャーの落日

    2009年の春は、インターネットの歴史の一大転換点だったのかもしれない。オンライン百科事典ウィキペディアの勢いに、陰りが見え始めたのだ。 03年に10万件だった記事数が現在は全言語版合計で1600万件を突破するなど、ウィキペディアは急成長を遂げてきた。しかし09年春、創設以来おそらく初めてのことが起きた。記事の執筆・事実確認・更新を無償で行うボランティア編集者の人数が大幅に減少したのだ。 その後も記事の執筆・更新は振るわないままだと、ウィキペディアを運営する非営利団体ウィキメディア財団の広報担当者は認める。状況は「極めて深刻」だという。 原因については、さまざまな仮説が唱えられている。ウィキペディアが百科事典としてほぼ完成したからだという説もある。一部のボランティア編集者のあまりに攻撃的な編集姿勢や、「荒らし」防止のための複雑過ぎるルールのせいで、気軽に参加できなくなったからだという説もあ

    Hi-kari
    Hi-kari 2010/09/30
  • 就活でやってはいけない10の間違い | ビジネス | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    10 Mistakes Job-Seekers Make 大量失業時代の職探しを成功させるには、ミスを減らすのが何より重要。目からウロコのノウハウを公開 長引く不況があらゆる業界を襲い、10%前後の失業率もなかなか改善されない。何百万ものアメリカ人が職に就けずにいる今、就職競争は激しさを増している。 内定を得るには「何をすべきか」よりも「何をしてはいけないか」がポイントになると、キャリアアドバイザーのフォード・マイヤーズは言う。求職者が陥りがちな10の間違いについて、マイヤーズが指南する。 間違い① インターネット上の求人に応募する 新聞などの求人広告と同じく、オンラインの求人も雇用者に直接連絡を取れる手段ではあるが、成功率が低くほとんど意味はないとマイヤーズは言う。 業界誌や特定業界のウエブサイトに載っている求人なら話は別だが、それでも公開求人の応募にかける労力は5%以内に収めたほうがい

    Hi-kari
    Hi-kari 2010/09/30
  • 電子本が切り開く文学の未来

    新しいテクノロジーの発明が後世にもたらす影響を予測することは、発明そのものより難しい。特に芸術の分野ではそうだ。 絵の具をチューブに詰められるようになったおかげで、画家はアトリエから解放され、結果的に印象派の隆盛を決定づけた。小型の携帯用カメラの発明は、アンリ・カルティエ・ブレッソンのような報道写真家が「決定的瞬間」を捉えるのを可能にした。 音楽のデジタル化はCDだけでなくアルバムという概念にも死をもたらし、シングルがポップ音楽の主役に返り咲いた。だが、最初からそれを予見できた人は誰もいなかった。 そしてDVDだ。その機能の大半はもともとレーザーディスクを開発するなかで生まれたので、DVDの起源はレーザーディスクにあると言ってもいい。 特にコメント用トラックというアイデアがレーザーディスクから生まれたのは大きな出来事だった。私に言わせれば、消音(ミュート)ボタンの発明に次ぐ現代の偉大な技術

    Hi-kari
    Hi-kari 2010/09/14
  • 何よりコワい女の友情

    Every Girl's Inner Monster 学園ホラーの『ジェニファーズ・ボディ』は意外にも心に響くブラックコメディーに仕上がった エロくて強烈、セクシーで不気味。やり過ぎ感もあるけれど、見るのをやめられない──これが『ジェニファーズ・ボディ』。監督カリン・クサマと脚ディアブロ・コディの新作だ。 ジェニファーの「ボディ」を演じるのは、『トランスフォーマー』シリーズでブレイクしたミーガン・フォックス。しかも脚のコディはストリッパー出身という異色の経歴の持ち主。予告編には女同士のキスシーンと、先入観を持つ条件は十分にそろっている。 でも、この映画は単なるお色気路線のホラーにならず、意外にも心に響くブラックコメディーに仕上がった。今年の公開作品の中でも純粋に楽しめる映画だ。 ジェニファー・チェックはゴージャスなセクシー美女。ミネソタ州の田舎町にある高校のチアリーダーだ。アニータ"ニ

    何よりコワい女の友情
  • サンデル教授の哲学講義は特別でもなんでもない

    マイケル・サンデルというハーバードの先生の哲学の講義が面白いというので話題になり、TV番組化されて日でも中継されたり、サンデル先生自身が日の東京大学で模擬授業を行って喝采を浴びたりしているようです。当はこうした現象は70年代の後半ぐらいからスタートしていれば良かったのですが、遅いから無意味とは思えません。今からでも遅くないので、日でも高等教育の指導法としてこうした抽象的な論議の訓練ということを導入すべきだと思います。 まず、誤解を解きたいのは、このサンデル先生の講義というのは、私がビデオクリップで見た範囲では、サンデル先生の専売特許でも、ハーバードの特殊な優位性を表しているものでも何でもありません。確かに日常的な問題から抽象的な原理原則の話に気づかせるとか、学生の反応に当意即妙なレスポンスができるという意味では、教育者として優秀な資質を持った先生だと思いますが、アメリカの大学教育

  • 日本を殺すスキャンダル狂い

    一騎打ち 民主党代表選の立会演説会に臨む小沢一郎前幹事長(中央)と菅直人首相(右、9月4日) Kim Kyung Hoon-Reuters 先進国の政界では、スキャンダルはよくあること。大抵の場合、渦中の政治家は政治生命や政権を失うことなく、生き延びられる。 ビル・クリントン元米大統領は政治資金疑惑やセックススキャンダルを乗り越え、2期目を満了する頃の支持率は66%に達していた。フランスのニコラ・サルコジ大統領は就任早々に派手な離婚劇を繰り広げたものの、今も健在。イタリアのシルビオ・ベルルスコーニ首相は、カネやセックス絡みの醜聞が次から次へと浮上するにもかかわらず、ほとんど無傷だ。 だが、日は違う。この国では、どんな些細なスキャンダルも癌のように肥大化し、政治家の政治生命を奪うまで進行し続ける。世界最悪水準の財政赤字と景気停滞をもたらした自民党政治に終止符を打つべく、鳩山由紀夫首相率いる

  • タイガーが暴露症の女ばかり選んだ理由

    すきま風? セックススキャンダルが表面化する前、NBAの試合を観戦するウッズ夫(09年6月) Hans Deryk-Reuters タイガー・ウッズとの離婚の件について公の場で話をするのはこれが最初で最後――というのが先週のピープル誌に載ったウッズの元で「非常にプライベートを大切にしている」時の人、エリン・ノルデグレンの独占インタビューの謳い文句だった。 ウッズが口の軽い何人もの愛人たちとあまり上品とは言えない振る舞いに及んだのは、世界中が知っての通りだ。ウッズへの怒りや思い出(そして携帯電話に送られてきたメール)とともに、元愛人だと名乗り出てきた女性の数は、今の時点で十数人に上る。 私はエリンの苦しみなど大したことはなかったと言うつもりはない。だが「非常にプライベートを大切にする」と形容されている人が、そのプライベートな苦しみを大手雑誌で公表するというのは、今の時代らしい興味深い矛盾

  • 豪総選挙を彩ったセックス新党

    8月21日に投開票されたオーストラリアの総選挙は与党・労働党と野党・保守連合が大接戦。1940年以来70年ぶりに、いずれの党も下院議席(定数150)の過半数に達しない「中ぶらりん議会」になることが確実となった。 22日現在の獲得議席数は、6月に前任のラッドを追い出す形で初の女性首相に就任したギラード率いる労働党が70。トニー・アボット自由党党首の下で3年ぶりの政権奪回を狙う保守連合が72と、野党がわずかに上回っている。 選挙戦では、ギラードが金融危機を乗り越えた労働党の経済政策の実績を強調し、アボットは政府の無駄遣い批判を展開した。党内不和や鉱山資源業界への新税案などで支持率が落ちた労働党は、苦しい戦いを強いられた。 そんな選挙戦でひときわ異彩を放ったのが、「政府をベッドルームに入れるな」をスローガンに選挙運動を展開したオーストラリアセックス党(ASP)だ。性教育拡充やネット検閲反対、宗教

  • 戦争兵器としての強姦が続くコンゴ

    内戦が続くコンゴ東部の村では先月のある週末、性的暴力による襲撃で少なくとも179人の女性が反政府武装勢力に乱暴された。国連が8月23日に明らかにした。被害女性の大半は、子供や家族が見ている目の前で、1度に2人から6人の男に強姦されたと、あるNGO(非政府組織)はニューヨーク・タイムズ紙に語っている。 コンゴの東部一帯では、被害者だけでなく家族やコミュニティの心を破壊し、意気を沮喪させる武器として強姦が使われてきた。約1年前には、その中心地であるゴマをヒラリー・クリントン米国務長官自らが、警備責任者の反対を押し切って訪問した。 PKO部隊の基地のすぐそばで クリントンは、妊娠中に暴行されて流産してしまった女性の話を聞いて涙した。クリントンはこうした暴力を「鬼畜の行い」と強く非難し、被害者救済のために1700万ドルの支援を発表した。吐き気をもよおす今回の残虐行為に関しても、彼女が非難声明を出し