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ブックマーク / zenn.dev/koduki (19)

  • 運用出来るWebアプリケーションの作り方

    はじめに 先日、下記のようなツイートを見つけて、そういえば趣味個人開発してたときには然程気にしてなかったけど、仕事で運用するようになって先輩たちから学んだり自分で身につけたチップスってちょこちょこあるよねー、とふと思ったので、Webアプリケーション開発に関わるものをいくつかまとめてみました。 特に体系的/網羅的という程でもないですし、最近はFWや色々な仕組みでカバーされてるものも多いですが備忘録として。 Tips 機械が読めるログを作る これは割と重要なのですが、ログは人間が読むものではなく機械が読むものです。それはZabbixだったりDatadogだったりSplunkだったりgrep/awkだったりツールは何でも良いのですが、古の時代はさておき現代ではログは機械が読めることが最重要です。 まず大前提として構造化されている必要があります。言うまでもないですが「フリーフォーマット」のログの

    運用出来るWebアプリケーションの作り方
  • Linuxコンテナの「次」としてのWebAssembly、の解説

    はじめに WASMをブラウザの外で動かすトレンドに関して「Linuxコンテナの「次」としてのWebAssemblyの解説」というタイトルで動画を投稿したのですが、動画では話しきれなかった内容をこちらの記事で補完したいと思います。 2022年もWebAssembly(WASM)の話題が多く発表されましたが、そのひとつにDocker for DesktopWASM対応があります。FastlyやCloudflareもエッジ環境でWASMを動かすソリューションを持っていますし、MSのAKS(Azure Kubernetes Service)でもWASMにpreview対応しています。WASM Buildersでも2023年のWASMの予想としてWASMのアプリケーションランタイム利用に関して言及されました。 WASMといえば元々ブラウザ上で高速にC++のコードなどを実行するところから始まっている

    Linuxコンテナの「次」としてのWebAssembly、の解説
  • Javaがサーバレスに至るまでの道のり

    はじめに 先日、JakartaOne Live Japan 2022というイベントで登壇させていただく機会を頂きました。 QuarkusやHelidonのような新しめのEEフレームワークがこれまでのPayaraやWebLogicとどう違うのか? CloudRunのようなサーバレス環境でMicroProfileのどの機能が効果的に働くのか? という点を最近のWeb開発周りのトレンドと絡めながら話ました。上記のようにアーカイブ動画も公開されていますが、せっかくなのでQuarkusがサーバレス環境で実行に最適化されるまでの周辺事情等をまとめたいと思います。Javaだけに留まらず最近の環境事情の整理にも役立つかと思います。 TL;DR Quarkus/Helidonは軽量で高速な新しいEEフレームワーク コンテナや、サーバレス、クラウドネイティブなど最新のトレンドに基づいた設計 GCPのCloud

    Javaがサーバレスに至るまでの道のり
  • 富士通の撤退する「メインフレーム」ってそもそも何?

    はじめに 富士通がついに2030年にメインフレーム市場から撤退し、66年の歴史に幕を閉じるという話が出てきました。 富士通といえば国産大型コンピュータの先駆けであり、IBM互換機を作って巨人IBMにらいついたベンダーでもあります。そんなわけで中々に歴史の転換点を感じる話題ではあるのですが 「ところでメインフレームって何? 」 という方も多いでしょう。という分けで名前は聞いたことがるけど実態が良く知らない「メインフレーム」 に関して少しだけ解説をする動画を作りました。 この記事は動画では話しきれなかった事も含めて、もう少し深堀した解説をしていきたいと思います。ちょっと長くなりましたが、前半が歴史の話で後半がアーキテクチャの話になるので好きな所にジャンプして読んでみてください。 メインフレーム? 汎用機? ホスト? メインフレームは他にも汎用機とかホスト機と呼ばれることもありますよね。Wik

    富士通の撤退する「メインフレーム」ってそもそも何?
  • Microsoft Defenderを眺めてると「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」という気分になる

    はじめに 先日のIgniteでまたもやMicrosoftセキュリティ製品の名称が代わりました。今年に入って、2回!! ただ、今回の名称変更はAzureと言う名前をMicrosoftと変える事で 「Azureに限定した製品ではなくハイブリッドクラウド/マルチクラウド対応」 という点を強く押し出した意図も想像できます。最近のMSのセキュリティ製品は例えばEDRもMacLinux, Android/iOSに対応していますし、マルチクラウドをサポートしているものも多いので、自分の整理を兼ねてまとめてみました。全体的にここ最近名称変更が入ってるので旧名称も入れています。 Microsoft Defender + αの一覧 Windowsの固有の機能から、独立したエンドポイントセキュリティ製品、サーバサイドの製品までMicrosoft Defender の名前が使われてるので知らないとちょっとやや

    Microsoft Defenderを眺めてると「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」という気分になる
  • プロコンにOSSを使ってはいけないのか? #procon32

    はじめに 先日開かれた高専プロコンにて「ふろこん」というプロダクトを発表されたところ 「私は怒っています」 「ライブラリを使って楽をしている」 などの指摘を審査員より受けたというツイートに関連して、 SNSで 「OSSを使うのがNGとか分かって無さ過ぎる」 とか 「審査員はフロントエンドが分かってない」 というコメントが多数有りました。逆に 「あの発表内容はミスリーディングであり適切ではない」 等のコメントも一部ありました。私自身はどちらかと言うと件の審査員の方に同意する部分もありますので、その考えに至る背景や私なりの発表の改善点をまとめてみました。あくまで、こういう考え方もあるよ、と参考までに。 重要 発表された方々を誹謗中傷する意図は一切ありません ふつうに面白い着眼点で良いもの作ったなー、と思っています 審査員の言い方には問題がありハラスメントは常にダメ、ゼッタイ。例えコメントの趣旨

    プロコンにOSSを使ってはいけないのか? #procon32
  • Docker Desktopの代替方法 - Windows and Mac編

    はじめに 新方針でDocker Desktopが大企業での利用の場合は商用ライセンスの使用が必要になるようです。新料金体系は8/31から実施ですが、2022年1月31日まで猶予期間があります。 個人やスモールビジネス、あるいは教育やOSSプロダクトなどは継続して無料版のPersonalを利用できるようですが、従業員数250人以上/年間売り上げ10億円以上の会社が対象になるようです。今見てる限りだと部署とかチームみたいな契約の単位では無く会社規模なので、大きな組織に所属してるともれなく対象になりそうですね。 $5/userからなので基的には運用性も含めて払う方が楽だと思いますが、金額の大小にかかわらず予算を取るのが大変な組織や会社自体はデカくても部署がインキュベーションなので予算が基無い、とか色んなパターンもあるかと思います。 ちょうど、手元のPCでここ最近 Docker Desktop

    Docker Desktopの代替方法 - Windows and Mac編
  • え、HTTPSの転送なのにファイルも暗号化するんですか???

    TL;DR 基的には二重での暗号は不要 ただし、転送後も暗号化したまま使うなら、転送前から暗号化するのは良い ルールXを無邪気に追加して不整合のあるセキュリティルールを作ってはいけない はじめに 社内のセキュリティルールやスタンダードを決めるときに、HTTPSなのにVPN必須になってたりファイル暗号も必須になってたりするケースたまに見ます。今回は、それは実際に必要なことなのか? セキュリティ的に有効なのか? という点で考察をしていきたいと思います。 背景 二重三重に暗号化しても性能ペナルティが無いなら「なんとなく安全そうだから」でOKにしてしまいがちなのですが、これはよく考える必要があります。 というのも 「ルールXを追加することで既存のルールAと不整合が出る」 ってことは割とよくあるからです。具体的には「SCPのファイル転送は(SCPセキュリティに不備があった時の)安全性のためにファ

    え、HTTPSの転送なのにファイルも暗号化するんですか???
  • QiitaやZennよりも便利? IPAの資料を読もう!

    はじめに 飲み物じゃないIPAをご存じでしょうか? 漢字でいうと、独立行政法人 情報処理推進機構ですね。情報処理技術者試験を実施いる謎の組織という認識の方も多いと思います。 実はIPAはいろんなドキュメントを公開していてQiitaやZenn以上にお役立ちなサイトなのです。 まあ、AWSをどうこうとか、FireabaseやNext.jsのようなキラキラした奴は基載ってないので特に代替えするものではないですが、ブログとかはまた種類の違った情報があるので個人的には結構使うことあります。しかも 「日語」! こういう感じの事をTwitterでつぶやいたところ意外にイイねをされたので、せっかくだしどんなドキュメントがあるかちょっと紹介したいと思います。 セキュリティ関連NIST文書 まずはNISTドキュメントの翻訳版! これは良いですよね。NISTはアメリカの米国国立標準技術研究所で、セキュリティ

    QiitaやZennよりも便利? IPAの資料を読もう!
  • GitHubは禁止するべき? ソースコード流出事件から考える情報資産の守り方

    TL;DR GitHubのアクセス自体を禁止してもセキュリティリスクは高いまま 仮にやるならGitHubのPushだけを禁止するようなツールを使わないと意味がない GitHubでコード管理したいならアカウント管理や情報分類などの運用を組み立てよう はじめに 先日、大手銀行などのソースコードがGitHubを経由して漏れる、というキーワードが話題になりました。 そもそもGitHubってなによ? って方はこちらの四コマが分かりやすいです。 これだけ聞くと相当問題のようにも聞こえますが、別にGitHubの脆弱性を突かれたたとかではなく派遣業者の社給PCないしはそこを経由した私物のPCからGitHubにPushされたという良くある情報流出ですね。なお、幸いにも重要なコードは含まれていなかったようです。 幸か不幸かこのエンジニアGitHubに不慣れだったので非公開ではなく公開設定にしていたため、SN

    GitHubは禁止するべき? ソースコード流出事件から考える情報資産の守り方
  • WebAssemblyをブラウザの外で動かすWasmerを触ってみた

    はじめに WebAssemblyをブラウザの外でも動かせるWasmerの1.0がリリースしたので試してみました。 Wasmerってなに? WasmerはWASI(WebAssembly System Interface)とEmscriptenに準拠したWASMを実行できるランタイムです。類似のものにFastlyのLucetがあるそうです。通常WASMはブラウザの中で実行するわけですがそのコンパクトでセキュアな仕様に注目して、ブラウザの外のあらゆる環境で動かすためにI/Oへのセキュアなアクセス方法も含めて定義されたのがWASIです。これによってセキュアでユニバーサルなランタイムを作るのがゴールみたいですね。 とりあえず触る前のリリース記事とか見た感想としては 「それ、なんてJava (JVM)?」 とりあえずインストール 公式ドキュメントを参考にしながら進めてみます。 $ curl http

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  • React Server Componentsに感じたフロントエンドの消失

    はじめに 新年早々に面白そうな記事を見つけました。ReactでのAPI呼出しを最適化するために「部分的にサーバサイドで実行するコンポーネントを作る」というもののようです。 あるいは去年の記事ですが気になってたものとしてBlitz.jsでReactベースのFWであるnext.jsに永続化層を持たせてRailsのようなFWにしようというアプローチもあります。 どちらの記事も書かれてる内容自体は分かる気がするものの 「それをフロントエンドでやる意味あるの?」 というのが拭えずイマイチ腑に落ちなかったんですが、単純に 「私と最前線でやられてる方々で期待してるものがたぶん違う」 という気がしてきたので、その辺を整理のために書いてみます。 注意書き Vue.js/Nuxt.jsは少し触ったことがありますが、React Server ComponentsやBlitz.jsを触ったことは無いです 「なんで

    React Server Componentsに感じたフロントエンドの消失
  • レガシーおじさん、Vue.jsでSSGを頑張るのを諦めてNuxt.jsにする

    はじめに Vue.jsのSPAだとTwitterのサムネイルに使うOGP等が指定できないと以前記事を書いたのですが、コメントの中にNuxt.jsやNext.jsを使うと良いよ、とありました。コメントありがとうございました。 ただ、既存のアプリを違うFWに移行させるのはちょっと面倒だと思いPrerender SPA Pluginとかを使って、下記あたりを参考にVue.js+プリレンダリングで出来ないかと頑張ってみたけど諦めた、という記録になります。 具体的にはビルド時にAPI呼び出しをしてるのに、ブラウザで表示するタイミングで値が初期化されてしまう 「APIが2回呼び出される問題」 を解決できなかったので。Nuxt.jsなら簡単に出来たので素直にそっちを使うことにしました。 この記事では他の誰かあるいは過去を忘れた未来の自分が同じ過ちを繰り返さないように、「Vue.js + Prerende

    レガシーおじさん、Vue.jsでSSGを頑張るのを諦めてNuxt.jsにする
  • Rubyにもポータビリティを! シングルバイナリを作る3つの方法

    この記事はRuby Advent Calendar 2020の17日目です。 TL;DR GraalVM: 問題無く動作するがgemとか考えるとめんどそう。JavaのエコシステムやJS/Pythonなど別言語と組み合わせたい時には便利。 RubyPacker: gem/bunlder含めて特に問題なく動く。フルスペックRubyが必要なら現状でベスト mruby-cli: ビルド速度含めて最軽量。使えるならこれがベストシナリオ。エコシステムが弱いのが欠点 はじめに 皆さんはRubyをなんに使っていますか? 多くの方は 「Railsを使ったWebアプリケーション」 と回答されるのではないでしょうか? 私の場合は少し違ってCLIのコマンドを作るのによく使います。Bashよりちょっと凝ったことをするのに自分にはちょうど良いんですよね。手に馴染んでるので。 ただ、今この手の用途に一番利用されるのはG

    Rubyにもポータビリティを! シングルバイナリを作る3つの方法
  • CentOS Streamへのシフトでうろたえないための手引き

    何が起こったの? CentOSプロジェクトがCentOS Streamに開発をシフトしていくことを宣言しました。これに伴ってRHEL 8の再構築としてのCentOS Linux 8は2021年に終了予定となりました。 ref: https://blog.centos.org/2020/12/future-is-centos-stream/ CentOSはLinuxの2大ディストリビューションの一つであるRed Hat Enterprise Linuxから商用パッケージを抜いてリビルドしたバージョンです。 商用パッケージが抜いてあるため、サポート無しで良ければ無料で番環境で利用できるという事でOSの商用サポートを必要としないようなケースでよく利用されています。 今回、CentOS Linuxが終了してCentOS Streamになる事でCentOS終了!? という感じで一瞬ビビりましたがそ

    CentOS Streamへのシフトでうろたえないための手引き
  • データベースを遅くするための8つの方法

    はじめに Twitterのタイムラインを見ていたらバッチ系のプログラムで逐次コミットをやめて一括コミットにしたら爆速になったというのを見ました。当たり前でしょ、と思ったけど確かに知らなければ分からないよね、と思って主に初心者向けにRDBを扱うときの注意点をまとめてみました。 プログラミングテクニック的なところからテーブル設計くらいの範疇でDBチューニングとかは入ってないです。 自分の経験的にOracleをベースに書いていますが、他のRDBでも特に変わらないレベルの粒度だと思います。 大量の逐次コミットをする バッチアプリケーションでDBにデータをインサートすると言うのはかなり一般的な処理です。しかしデータ量が少ない時はともかく大量のインサートを逐次コミットで処理するとめちゃくちゃ遅くなります。数倍から十数倍遅くなることもあるので、10分程度のバッチが1時間越えに化けることもザラにあるので原

    データベースを遅くするための8つの方法
  • WASMとRustはVue.js/React.jsを打倒するのか? - JSへの侵略の歴史

    はじめに 「Typescriptの次はRustかもしれない」という記事がバズってるのを見かけました。 なかなか面白くて、PAとしてのWASMRustを比較している記事です。ちょうど最近「レガシーおじさん、SPAを始めてみた。そして限界を知る」でも書いた通り最近SPAに手を出してみたのですが、いろいろやろうとするとSSRのためのBackend for Frontend (BFF)等が必要になるとわかり「これJSでやる必要なくない?」とも感じていたのでちょうど良かったです。 こういうのを見るとRIAやGWTのように似たアプローチで廃れた技術や、登場が早すぎたMeteor、今も頑張ってるMSのBlazorなど色々頭をよぎります。といわけで歴史を俯瞰する意味でHTML + JavaScriptとそれ以外の技術のせめぎ合いの歴史やMSのBlazorRustのyewなどWebassemblyを使う

    WASMとRustはVue.js/React.jsを打倒するのか? - JSへの侵略の歴史
  • レガシーおじさん、SPAを始めてみた。そして限界を知る

    はじめに 最近、Webの記事を見てるとReactVue.jsばかりが上がっていてJSPやERBの話をしてる人は誰もいません。jQueryの記事ももちろん見ない。 つまり、Webだけ見る限りではほとんどの人がSPAを使ってるように見えます。 私はWeb界隈には居るもののどちらかというとバックエンド寄り、もっというとそもそもWebとか関係ない領域を見る事が多いので、ちょっとキャッチアップを兼ねていくつかの個人プロダクトにVue.jsを採用してみました。 jQueryくらいで頭が止まってたので。サーバサイドもマイクロサービスでAPI化が進んでるのでフロントもそれに合った技術を選ばないとですしね。 というわけで、今回はその中で得た知見というか、従来型のサーバサイドでのWeb開発をしていた人の視点でVue.jsをキャッチアップする流れで書いていきたいと思います。 まあ最終的な結論は正直「これすごく

    レガシーおじさん、SPAを始めてみた。そして限界を知る
  • Googleのプロジェクト管理のためのノーコードツール「Tables」を使ってみた

    Googleより新しいプロジェクト管理ツールの「Tables」が出たので、さっそくβ版を試してみました。 ツールの特徴 プロジェクト管理といえばJIRAやREDMINEのようなチケットシステム、MS Projectのようなガントチャート管理を思いつくかと思います。 触ってみた限りではTablesはそれらとは大きく違います。どちらかというと 「Excelのようなスプレットシートでタスク管理ツールを自作する」 という割と日でも好きな人は好きなアプローチを支援するためのツールです。 「Tables」では「Workspace」という管理単位に以下のように「Table」という名前でスプレットシートが作られます。 各フィールドは任意のデータ型を選べるので、この辺はデジエやSharepointに印象が似ていると思います このスプレットシートにタスク管理や課題管理、あるいはプロジェクト管理に必要なカラム

    Googleのプロジェクト管理のためのノーコードツール「Tables」を使ってみた
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