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ブックマーク / michikaifu.hatenablog.com (15)

  • 「Big in Japan」と「スーパーニッチ」 - michikaifu’s diary

    昨日、「スーパーニッチ戦略」について書いたきっかけは、アメリカ人の友人(日語堪能で日のことをよく知っている)と、ここに書いたいくつかの例の話をしていた際、彼が「まさにBig in Japanなんだよね」とコメントしたのが面白く、いろいろ考えてみたことだった。 Wikipediaなぞを調べてみると、Big in Japanというフレーズは、80年代以前、洋楽がポピュラーだった頃からあったらしい。日でだけやたら人気があるのだが、国である欧米ではサッパリ、というバンドのことを揶揄していった用語で、例としてスコーピオンズやMr. Bigなどが挙がっている。「Big in Japan」という名前のバンドやアルバムもあったらしい。日での人気をテコにしてその後世界的にブレイクする例(クイーン、ボン・ジョヴィなど、おーなつかしい!)もあったが、当時は今よりずっと日のブランド・イメージが低かった

    「Big in Japan」と「スーパーニッチ」 - michikaifu’s diary
  • 韓流に見るスーパーニッチ戦略の落とし穴 - michikaifu’s diary

    今週初めにアップされた日経ビジネスオンライン記事「電子書籍」は、おかげさまでアクセスランキング4位をいただきました。お読みいただいた皆様、ありがとうございます。 http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20110726/221682/ さてこの中で、日アメリカ電子書籍市場の違いとして、規模は今でも日のほうが大きいながら、日は「携帯コミック」というニッチ、米国は紙の書籍と同じベストセラーが中心の「メインストリーム」を指向している、ということを書いた。 ニッチといってもこれだけの規模があるというのは大したもので、これが日市場のスゴいところである。実際に私の周辺で、携帯コミックが好きという人はおらず、どういう人なのだかわからないが、おそらくは数は少ないながら、一人あたりの購入額の大きいマニアということなのだろう。一方、米国でKind

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  • 「おくりびと」への遠い国からのメッセージ - michikaifu’s diary

    では、「おくりびと」のオスカー・フィーバーは一段落していると思うが、アメリカではこれから商業公開で、先月から来月にかけてあちこちで映画祭などで上映予定があり、来週もサンフランシスコとニューヨークであるし、ここしばらくロスでも日映画祭でやっていたはずだ。 そういうわけで、完全に手抜き状態の、私の英語による日映画ブログ「邦画セントラル」でも、上映のお知らせがあるとなんとかそれだけは流すようにしている。アメリカでは外国映画は全く日陰の存在だが、「アカデミー外国映画賞作品は、コンスタントに数百万ドル(数億円)*1は売れる」という話なので、そのぐらいはいくんだろう。黒澤映画の時代はともかく、データのそろっている90年代以降ぐらいで、日の実写映画で百万ドル行った作品はないと記憶しているので「Shall We Dance?」ぐらいしか思いつかないので*2 *3、たいしたものだ。 アメリカだけで

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  • 「トウキョウソナタ」の黒沢清監督がいいこと言った件について - michikaifu’s diary

    香川照之、小泉今日子、役所広司などが出ている日映画「トウキョウソナタ」が現在米国で公開中。といっても一度に2スクリーンぐらいの限定公開だが、カンヌをはじめ各地の映画祭で好評を得ていることもあり、アート系映画の好きな人たちはよく知っている。先週サンフランシスコでのプライベート・スクリーニングでは、小さいながら劇場は超満員で、はいれない人もいたようだ。 いつものように、HollywoodNewsWireから素材の供給を受けたので、黒沢清監督のインタビューを英語記事にして「邦画セントラル」にアップした。 http://www.hogacentral.com/ http://www.hogacentral.com/Special_KK_TST.html 記事は英語になってしまっているが、ご勘弁。 この映画は、会社をリストラされたお父さんが、家族にその事実を伝えられずに毎日会社に行っているフリをし

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  • 家事と「グーグルの検索」が似てる件 - michikaifu’s diary

    こういう話が流行ると、黙っていられないTech Momが来ましたよ。 とある夫婦の離婚序章 一時「発言小町」にはまったとき、同じような「家事と仕事とどっちが大変か」という男女の水掛け論を散々読んだのだが、女性の多い「小町」と男性の多い「匿名ダイアリー」の空気の違いがあって、なかなか面白い。 で、私の直接の反応はPollyannaさんとほぼ同じなのでそちらを読んでいただくとして、スレを読みながら、「家事とグーグルって似てるなぁ」とつれづれに思った話を書く。 グーグルのトップページは、ほとんど検索窓しかない。そこに何かほうりこんで検索すると、検索結果は味も素っ気もないリンクの羅列で出てくる。ユーザーインターフェースは昔からほとんど変わらない。使っている方からすると、極めてシンプルな表面しか見えない。しかし、そのウラには、10年にわたって蓄積した膨大なリンクとユーザーのデータを、ものすごいアルゴ

    家事と「グーグルの検索」が似てる件 - michikaifu’s diary
  • strikes back 3 多様性を確保するという「投資」 - michikaifu’s diary

    さて、このインタビューでも強調したことが、「多様性」の重要性である。の中でも、結論となった部分である。なんで重要か、という話はを読んでいただくこととして(笑)、多様性を確保することはそれなりにコストがかかるのだが、それはいわば将来に対する社会的な「投資」である、という考え方について述べたい。 このブログにたびたび書いているように、我が家の子供達は、二人ながら学習困難の問題を抱える。「単に怠けて勉強ができない」のではなく「どんなに頑張ってもできない部分があり、そのために勉強ができない」ということを強調するために、ここまではことさら「学習障害」という言い方をしてきたが、最近は上の子は種々のセラピーや対策のおかげでだいぶついていけるようになり、「障害」というのはちょっと違和感があるようになってきたので「困難」としておく。 これに加え、私の周囲にはなぜか、「学習困難」の子供をもつ家庭が多い。デ

    strikes back 3 多様性を確保するという「投資」 - michikaifu’s diary
  • 「バカの定義」補足 - マクロではなく、ミクロのお話 - michikaifu’s diary

    下記エントリーに対し、貴重なコメントをたくさんいただき、ありがとうございます。いただいたご意見などをふまえ、少々補足したいと思います。・・・ 別の視点から、「バカ」の定義 - Tech Mom from Silicon Valley LD(学習障害)、ADHD、アスペルガー症候群など、種々の「障碍」について、こういった「レッテル貼り」はあまり意味がない、というご意見はもっともだ。この問題と毎日毎日、生活の中で格闘している私の頭の中では、その次のステップへと進むことがあまりにも当然のことなので、敢えてそういう言い方をしていなかった。書き足りなかったことをお詫びする。 LDという名前をつけることは、「字が汚いけれど、LDだからいいんだ」と開き直ることではない。「あなたの言っていることが理解できないけれど、私はアスペだからいいんだ」と思考停止するならば、むしろ有害だろう。 しかし、「LDであり、

    「バカの定義」補足 - マクロではなく、ミクロのお話 - michikaifu’s diary
  • 「楽隠居事業」とは ― 「成長の幻想」の続き - Tech Mom from Silicon Valley

    前回のエントリーは突っ込みどころ満載だったので、いろいろと突っ込んでいただいた。それで、ちょっと補足したいと思う。ご指摘にあったように、とりあえず、「内部留保と配当」の話と「成長戦略」の話を切り離してみる。 企業の「成長という幻想」 - Tech Mom from Silicon Valley ここで私は「日全体が楽隠居フェーズになれ」といっているわけではない。新しいものが出てくるのを阻害しないために、退場すべきものが、健全かつ(中にいる人も、お客さんも含め)ハッピーな状態で退場するにはどうしたらいいのか、を論じている。 対象は、企業全体のこともあれば、企業の中の一部門であるかもしれない。楽隠居フェーズの会社というのは、もうすでに話題にもならないので、その存在は一般人の目には触れにくい。 成長の止まった産業がハッピーな楽隠居になるには、完全に壊れる前に企業統合して競争を減らし、理想的には

    「楽隠居事業」とは ― 「成長の幻想」の続き - Tech Mom from Silicon Valley
  • 「レミーのおいしいレストラン」に見る、「北カリフォルニア文化」の魅力 - michikaifu’s diary

    題上記、英語原題「Ratatouille(ラタトゥイュ)」のDVDがNetflixでやっと来たので、子供と一緒に見てみた。私はネズミが嫌いなので最初はちょっと引いていたのだが、意外に面白かった。 これまでの「特殊効果」や「CGアニメ」といえば、その技術の使い道がおもに、「宇宙空間やファンタジー世界の壮大なバトル」とか、「巨大なサーキットでの自動車レース」とか、日の「Always - 三丁目の夕日」のような昔の風景の再現とか、だいたい「壮大なもの」に向かう傾向が強かった。このため、CG映画といえば、戦いや競争の場面がつきもので、ストーリーは画一的に陥りやすかった。このあたりが、「CG嫌い」の人が多い一つの原因ではないかと思う。 しかし「レミー」では、全く違う新しい使い方を思いついた、というところが凄い。「レミー」を見た息子の感想第一声は、「グラフィックがすごくて、べ物がものすごくおい

    「レミーのおいしいレストラン」に見る、「北カリフォルニア文化」の魅力 - michikaifu’s diary
  • 家事ロボットの愚 - michikaifu’s diary

    たまたま、ロボット技術に詳しい方とお話する機会があり、その方から「日では、引き続き、家事・介護用ロボットの開発に国家予算がつぎこまれている」という話を伺った。確かに、よく新聞などで「家事ロボット」の話を見かける。で、下記のようなことを申し上げたら、ちょっと驚いておられたので、ここで書いておくことにした。商売でやっているなら、売れなくても自分が困るだけなのでいいと思って無視していたのだが、国家予算となると、また税金の無駄になるので、「ターゲット・ユーザー」である主婦として、一応言っておこうかと思ったわけだ。 皆様、お察しのとおり、家事はそんなに単純じゃないよ、という話だ。主婦の仕事で一番大変でストレスが多いのは、「ロジスティックス」や「マネージメント」である、という話を以前書いた。 父の日雑感 - マネージメントとしてのお父さん、お母さん - Tech Mom from Silicon V

    家事ロボットの愚 - michikaifu’s diary
  • 家庭内労働力の確保はラクじゃないのだ - michikaifu’s diary

    少し前に、チャドル話にケチつけたが、その続きの話。 チャドルの問題じゃぁないだろうが・・・ - Tech Mom from Silicon Valley 「家庭内労働力」が世の中に存在したとしても、それだけじゃ我が家の問題は解決しない。その二つの間をつなぐ「マネージメント」が必要なのだ。つまり、こういう話。 父の日雑感 - マネージメントとしてのお父さん、お母さん - Tech Mom from Silicon Valley 我が家で二人目の子供が生まれる直前、近所に新生児を預かる保育園がほとんどなく、あってもべらぼうに高かったので、それならあと少しお金を足して、ナニーを雇おう、と決意した。で、臨月のお腹をかかえて、「ナニーの雇い方」みたいなサイトを漁って情報を集めたが、読んだだけで気が遠くなる。募集、面接、信用調査、採用、賃金や労働条件のネゴ、日々の管理、賃金の支払い、労働局への申請、社

    家庭内労働力の確保はラクじゃないのだ - michikaifu’s diary
  • チャドルの問題じゃぁないだろうが・・・ - michikaifu’s diary

    いまどき日経新聞の紙バージョンなど読んでいると言うと、「化石」扱いされそうでちょっと恥ずかしいが、まーなにしろ今朝読んだ。「家庭欄」にときどき女性の社会進出の話が出て来るのだけど、今日もまた文句を言いたくなってしまった。 イスラムの伝統が根強いUAEでも、最近は女性が元気に社会進出している、というお話。 記事では、一生懸命「伝統衣装を着てるけれど頑張って働いている」みたいな話が書いてあるが、それがどーした。伝統衣装などただの服。ちがーう。日だろうがアメリカだろうが、ワーキングマザーにとって一番切実なのは、「私が仕事していることによって生ずる、家庭内の労働力不足をどう解消するか」ということだ。 で、じゃぁUAEのこの方はどうしてるかというと、「親の家の近くに引っ越して、それに住み込みのお手伝いさんがいる。」ほーら、出た。昔から、途上国は安い家庭内労働力があるから、高所得層の女性は仕事をする

    チャドルの問題じゃぁないだろうが・・・ - michikaifu’s diary
  • 豊かな時代の教育とは:「こいつらにはやっぱかなわねー」と思うこと - michikaifu’s diary

    こんなエントリーを読んで、私はちょっと事情は違うけれど、当にそのとおりだなー、と思った。 談合社会の崩壊の中で「お母さん」たちが担っているもの - アンカテ 今日も今日とて、息子の学校での「対策会議」に行ってきた。ウチの子の学校は、アメリカの中では「レベルが低い」と言われるカリフォルニア州の、お金持ちでもない小さい学区のフツーの公立校。それでも、いつも対策会議のたびに、そのノウハウや仕組みにいちいち感心してしまう。 ウチの息子は読み書きの学習障害があるが(詳細は「視覚発達障害」カテゴリー参照)、ビジョン・セラピーやここまでの種々の対策のおかげで、読むほうはだいぶよくなってきた。今回は、これまでの進歩の様子を確認して、この先どういった対策が必要かを判断するためのテストをした結果の報告と、その後の方針を話し合うミーティングだった。 スピーチ・セラピーの先生は、一種の「IQテスト」のようなフォ

    豊かな時代の教育とは:「こいつらにはやっぱかなわねー」と思うこと - michikaifu’s diary
    Hukusui
    Hukusui 2007/06/06
    アメリカの学校ってすごいね。日本でもこんなことが当たり前になるんだろうか。
  • 「邦画ブーム」に見る、負け組逆転の可能性 - michikaifu’s diary

    趣味で書いている日映画英語ブログで、このところの「邦画ブーム」をずっと見ていて、経営学の観点からちょっと面白い点があると思っている。映画業界に関してはド素人なので、これはファンの単純な感想として読んでほしい。 どの産業でも、ほっておけばトップの企業にシェアが集中しがちなのは同じで、特にネットの世界ではこれが激しい。トップのグーグルやeBay(日ではヤフオク)に人が集中して、それ以外の競争相手は生き残る余地がなくなっていき、「勝ち組」と「負け組」の間はほとんど逆転不可能。邦画でもずっとこの構図があって、トップの東宝にどんどんいい企画が集まり、勝ち組として固定化している。そもそもは、シネコンの勃興期に、東宝がいち早く対応して配給ルートをしっかり押さえたから、と理解しているが、とにかくその後は「勝ち組」のスパイラルにはいっているということのようだ。2006年のヒット邦画はまさに、東宝の一人

    「邦画ブーム」に見る、負け組逆転の可能性 - michikaifu’s diary
  • Tech Mom from Silicon Valley - アメリカ人の育て方3 - 親に甘〜いアメリカは高出生率

    このシリーズに関しては、「日はこういうところがダメだ」という書き方はなるべくしない方針でやってきたのだが、いくつか日の特殊出生率1.25について、アメリカと日の比較の話を読んでしまって、つい言いたくなってしまった。 出生率向上は米国にも学んだら: 極東ブログ error 「愛国心」との関連性については全くコメントのしようがないが、「アメリカの子供の数」の話は、生活感覚として、白人の家庭でも一般に子供がいる家が多く、数も多いような感じがする。さて、それはナゼか? 日アメリカしか比べられないが、私的には、「アメリカは親に甘いから」だと思う。 昔、竹内久美子さんという動物学者のが流行したことがある。「身勝手な遺伝子」論で、男と女の話などをスルドく面白く解説していて、一時はまって読んだ。その中の一つに、「イギリスのような、ロクなものべていない国ほど、偉大な科学者を多く出すのはなぜか」

    Tech Mom from Silicon Valley - アメリカ人の育て方3 - 親に甘〜いアメリカは高出生率
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