◇記者クラブ・メディアの思考停止◇ 日本の政治報道は、いつになったら、小沢一郎という政治家の呪縛から逃れられるときが来るのだろうか。 テレビ・新聞の政治報道をみていると、選挙も、政策も、なにもかも、すべて小沢一郎という政治家ひとりが陰謀し、全決定に関与し、あらゆる事象を知っているかのように読める。 もちろん、そんなことはない。 たしかに、小沢氏の議員歴は長いし、権力中枢で政治力を発揮していた時期が長かったことは事実だ。 だが、マスコミがいうように、いまだに陰で政治権力を掌握しているようなことがあるかというと、そもそもいまの時代、そんなことはできない。 にもかかわらず、なぜそうした「小沢史観」報道がいつまでも続くかというと、ひとえにそれは、自らの取材力のなさを、小沢氏が反論してこないのをいいことに、一方的に押し付けているマスコミの身勝手にすぎない。 つまり、記者クラブ・メディア