政府は28日、国家戦略室に設置した「予算編成のあり方に関する検討会」(座長・菅国家戦略相)の初会合を開き、2010年度予算編成の基本方針を定めた「指針」を、10月中旬に策定することを決めた。 「事実上、複数年度にまたがる予算編成」を唱えてきた菅戦略相の考え方に基づき、「年度内に予算を使い切る慣習の見直し」などを盛り込む。「複数年度予算」を法的に裏付けるには憲法改正が必要だとの指摘があるため、運用で改善することにしたものだ。 指針は閣議決定し、鳩山首相が指針に沿って予算編成作業を行うよう全閣僚に指示する予定だ。 この日の会合には菅戦略相、古川元久内閣府副大臣、野田佳彦財務副大臣、片山善博・前鳥取県知事、田中秀明・一橋大准教授らが出席。片山氏は指針に、予算の査定状況などをホームページで公開する「予算編成の透明化」を入れるよう提案した。このほか、政策効果の有無を立案者の人事に反映する「政策達成目
「脱官僚政治」の実現を掲げる鳩山政権の新組織が続々と活動を開始している。ただ、「器」は乱立しても、目玉の国家戦略室の具体的な役割や権限はあいまいだ。まずは28日から戦略室の下で始まる「予算編成のあり方検討委員会」の成否が、新政権の行方を占う試金石となる。 「『がんばってやってくれ』ということだった」 菅直人副総理・国家戦略担当相は27日、鳩山由紀夫首相と首相官邸で会談し、検討委の段取りを説明、了承を得た。これに先立ち、菅氏はフジテレビの「新報道2001」で、「私が国家戦略局の担当になり、脱官僚支配は本気だと霞が関に伝わった」と強調した。 戦略室の役割は明確とはいえないが、その狙いは少しずつ姿を見せている。例えば複数年度予算の導入検討だ。年度末の「予算使い切り」という単年度主義の旧弊を廃し、無駄を省くのが目的だ。菅氏は「政策達成目標明示制度」導入も提唱する。具体的な政策目的につけた予算の達成
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