フランスでは、この秋、定年延長、つまり年金支給の繰り上げ案が政治的焦点になった。 現行定年60歳を62歳に延ばし、年金の満額支給年齢も65歳から67歳に延ばす案はすでに下院、上院で可決された。しかし労組はストライキを拡大し、法案の撤回を求めている。 世論調査によれば、フランス人の3分の2が、労組の行動に理解を示している。10月中旬からは、高校生が陣営に大量に参加するという事態になり、デモの参加者は全国で350万人(組合発表)に達し、衰える気配を見せない。さらにリヨンなどでは、一部の若者が施設を壊すなどして、警察は催涙ガス弾を発射し、緊張した状況が続いている。(小山帥人)
【パリ=古谷茂久】フランス上院は22日、政府が提案した年金改革法案を可決した。両院代表の協議を経て27日に成立する見通し。ただ改革に反対する労働組合は抗議活動を激化する構えを見せており、公共交通機関の混乱や燃料不足など社会不安解消のメドはたっていない。経済の混乱が長引けば政権にとって痛手となる。22日夜(日本時間23日未明)の採決は賛成177、反対153だった。与党国民運動連合と中道政党が賛成
(1)連載「アジア主義を考える・第4回ーなぜ自由民権運動から右翼の源流・玄洋社が生まれたのか」『潮』11月号 玄洋社は頭山満などが率いた「日本右翼の源流」といわれる組織です。その玄洋社は、自由民権運動の中から生まれてきた団体でした。 なぜリベラルな自由民権運動のなかに右翼の源流が存在するのか? 今回の論考では、「ナショナリズムの原理」から玄洋社誕生の論理に迫りました。 (2)連載「親鸞と日本主義・第4回―三井甲之と同信の友」『考える人』冬号 三井甲之は、歌人であり、雑誌『原理日本』の中核を担ったイデオローグです。『原理日本』グループは、帝国大学の知識人を徹底的に批判し、京大滝川事件や美濃部達吉・天皇機関説事件などを引き起こしました。その言論の中心にいた蓑田胸喜は、名前を文字って「狂気」と揶揄されつつ、多くの知識人から恐れられました。 そんな『原理日本』のメンバーの多くは、親鸞の教えを信仰す
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