T.V.O.D.(てぃーゔぃーおーでぃー) コメカ(早春書店店主)とパンスによるテキストユニット。「サブカルチャーと政治を同時に語る」活動を、様々な媒体にて展開中。著書に『ポスト・サブカル焼け跡派』(百万年書房)。 こめか/1984年生まれ。サブカルチャーや戦後民主主義が好き。テクノポップバンドmicro llamaのメンバー。Twitter @comecaML ぱんす/1984年生まれ。地図と年表を見るのが好き。Twitter @panparth
活動50周年を経た今なお、日本のみならず海外でも熱烈な支持を集め、改めてその音楽が注目されている細野晴臣。音楽ナタリーでは、彼が生み出してきた作品やリスナー遍歴を通じてそのキャリアを改めて掘り下げるべく、さまざまなジャンルについて探求する連載企画「細野ゼミ」を始動させる。 ゼミ生として参加するのは、細野を敬愛してやまない安部勇磨(never young beach)とハマ・オカモト(OKAMOTO'S)という同世代アーティスト2人。第1回では、細野のキャリアを語るうえで欠かせない音楽ジャンルの1つ、アンビエントミュージックを題材に語り合ってもらった。前編では細野とアンビエントの出会いを掘り下げたが、後編では作品との関連性を紐解いていく。 取材 / 加藤一陽 文 / 望月哲 題字 / 細野晴臣 イラスト / 死後くん アンビエントと精神性──細野さんの中で意識的にアンビエント的な作品にしよう
instant cytronの片岡知子が死去、近年は「みいつけた!」などEテレの番組に曲提供 2020年10月24日 0:42 815 68 音楽ナタリー編集部 片岡知子ががんのため10月20日夜に死去した。 本人と親族の意向により、葬儀はすでに近親者のみで執り行われたとのこと。彼女が作家として所属する音楽制作プロダクション、マニュアル・オブ・エラーズ・アーティスツはTwitterで「今日も明日もテレビをつければ彼女の曲が流れてきます。作曲家は自分を音楽に託して後世に遺すことができます。新たな楽曲を作ることはできなくなりましたが、これまで作った楽曲の数々をまたどこかで耳にして片岡の存在を感じていただけたら、とてもありがたいです」とコメントしている。 また彼女の夫であるグラフィックデザイナーの岡田崇は、自身のTwitterで「世の中がもう少し落ち着いた頃にお別れ会など出来ればと話しておりまし
活動50周年を経た今なお、日本のみならず海外でも熱烈な支持を集め、改めてその音楽が注目されている細野晴臣。音楽ナタリーでは、彼が生み出してきた作品やリスナー遍歴を通じてそのキャリアを改めて掘り下げるべく、さまざまなジャンルについて探求する連載企画「細野ゼミ」を始動させる。 ゼミ生として参加するのは、細野を敬愛してやまない安部勇磨(never young beach)とハマ・オカモト(OKAMOTO'S)という同世代アーティスト2人。第1回では、細野のキャリアを語るうえで欠かせない音楽ジャンルの1つ、アンビエントミュージックを題材に語り合ってもらった。前編では細野と「アンビエントミュージック」の出会いを中心に聞く。 取材 / 加藤一陽 文 / 望月哲 題字 / 細野晴臣 イラスト / 死後くん 今の時代こそアンビエント──「細野ゼミ」第1回の題材は「アンビエントミュージック」です。 細野晴臣
COVER STORY : DEFTONES “OHMS” “I Set Up a Record Player In The Media Room, Which Has Forced Me And My Family To Listen To Records And Start Them From The Beginning And Listen To The Whole Thing, Through The Experience. I’m Trying To Get My Daughter, Who’s 15, Into That Mindset Of Listening To Records. Everybody Right Now Is Spoon-fed Singles, But Listening To Records Is an Experience.” VOLT = 1 AM
お笑い芸人のテーマソング!? 個性豊かな“出囃子”の世界お笑い芸人が袖から舞台に登場するときに流れる音楽、それが出囃子。漫才頂上決戦『M-1グランプリ』で流れるファットボーイ・スリムの『ビコーズ・ウィ・キャン』(「♪イェス カンカンカンカンカンカンカン〜」でおなじみのアレ)はみなさん聴き馴染みがあるのではないでしょうか。お笑いライブによっては、出演する芸人自身が選んだ出囃子が流れることがあります。一体どの曲を選ぶのか芸人のセンスが色濃く反映される出囃子は、その芸人のテーマソングともいえるでしょう。今回は、2019年の『キングオブコント』で決勝に進出し、独自の世界観に基づくコントで爆笑をかっさらうお笑いコンビ・空気階段に、そのセンスが反映されまくりな出囃子と、ふたりの音楽遍歴についてお聞きしました! (※『キングオブコント2021』で見事に優勝! おめでとうございます!) 芸人は結局ネタ――
『キングオブコント』決勝進出のニューヨークが語る、音楽遍歴と壮大な夢「あの頃の音楽番組を復活させたい!」 『キングオブコント』決勝進出でさらに勢いの増すニューヨークに直撃!お笑い芸人が袖から舞台に登場するときに流れる音楽、それが出囃子。漫才頂上決戦『M-1グランプリ』で流れるファットボーイ・スリムの『ビコーズ・ウィ・キャン』(「♪イェス カンカンカンカンカンカンカン〜」でおなじみのアレ)はみなさん聴き馴染みがあるのではないでしょうか。お笑いライブによっては、出演する芸人自身が選んだ出囃子が流れることがあります。一体どの曲を選ぶのか芸人のセンスが色濃く反映される出囃子は、その芸人のテーマソングともいえるでしょう。当企画ではそんな出囃子を糸口に、個性豊かな芸人たちの音楽遍歴を紐解きます。 <独自の世界観で注目を浴びる“お笑い第7世代”空気階段の音楽遍歴> 今回は『M-1グランプリ2019』に続
スーパーに行くといつもなにかしらBGMが流れている。 呼び込みくんのポポーポポポポ♪だったり、スーパーオリジナルソングだったりもするが、ほとんどは…… ではないでしょうか? たぶん1週間に数時間はこういったBGMを聴いてると思うんですけど、疑問が1つ……。 こういうBGMってさ…… このあまり印象に残らない薄味なBGM。よく考えてみると全国どこのスーパーでも流れているワケだし、最新のヒット曲もいつの間にかインストになってるじゃないですか? 『気付こうとしないと、気付かない、この”気にならないBGM”』の存在とその意義が気になってたまらなくなってしまいました。 ということで店内のBGMといえば有線。 ここに聞けばすべての謎が解決すると思い、さっそく運営企業の『USEN-NEXT GROUP』、音楽配信最大手のUSEN様に取材を申し込みました。 ▲取材はZOOMを使用しリモートにて行いました
時代を超えて愛され続けるユーミンこと松任谷由実と、新時代のアイコンあいみょん。2020年10月号(8月20日発売号)フィガロジャポンでは、日本の音楽シーンを牽引するふたりの対談を掲載中。1970年代をテーマにコーディネートしたふたりの現場での写真、好きな映画や小説も紹介している。こちらでは、本誌でお伝えしきれなかったコボレ話を交えた【完全版】を特別公開。 ――おふたりが最初に出会ったのは? ユーミン 紅白歌合戦のバックヤードです。 あいみょん 2018年ですね。私は初めての出演だったので、事前アンケートで「誰に会いたいですか?」と聞かれて「ユーミンさん」と答えたのがきっかけで、ご挨拶に伺わせていただいたんです。緊張して顔がこわばってました。 ユーミン 光栄ですよ。うれしかったです。 ――あいみょんさんは前から松任谷さんの曲を聴いてきたわけですよね。 あいみょん もちろんです。 ユーミン 親
シンガーソングライターの米津玄師(29)による2年9か月ぶり5枚目のアルバム『STRAY SHEEP』が国内外で大きな反響を巻き起こしている。CD不況と言われる今の時代に、なぜ彼は世界中のリスナーを虜にすることができたのだろうか。 8月5日にリリースされた同アルバムは、初週のオリコン週間アルバムランキングで88万枚の売り上げを達成。同じくオリコンの週間デジタルアルバムランキングでは史上初となる初週10万ダウンロード超えを果たしている。さらにiTunesのリアルタイムランキングでは発売直後に日本を含む24か国・地域でランクイン。異例の大ヒットを記録していると言っていいだろう。 TBS系のテレビドラマ『アンナチュラル』のテーマソングとして書き下ろされた「Lemon」や、子供から大人まで幅広い世代を魅了した「パプリカ」のセルフカバーなど、米津の人気を決定づけた代表曲が数多く収録されていることもヒ
アーティストの音楽履歴書 第20回 [バックナンバー] 345(凛として時雨)のルーツをたどる J-POP育ちの楽器好き、TK&ピエール中野との出会いを含め振り返る 2020年5月4日 12:00 1306 16 × 1306 この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。 294 795 217 シェア 取材・文 / 田中和宏 小さい頃から楽器が好きもともと家にオルガンがあって、小さい頃に遊びで触っていました。しばらくしてピアノを習い始めるのですが、始めたのは母親が洋裁教室を家でやっていて、それを習いに来ていたピアノの先生に「オルガン弾いてるから、ピアノ習います?」と言われたのがきっかけです。ピアノは中学2年生まで習っていて、曲を弾くのは楽しかったんですけど、練習曲とかはあまり上達しなかったですね(笑)。ピアノもそうだし、管楽器、弦楽器で
アーティストの音楽遍歴を紐解くことで、音楽を探求することの面白さや、アーティストの新たな魅力を浮き彫りにするこの企画。今回はオルタナティブなヒップホップを生み出し続けるヒップホップグループ・Dos Monosの荘子it(Rap, Trackmaking)に、アーティストとしてのルーツを聞いたほか、自身のルーツとなった楽曲で構成されたプレイリストを作成してもらった。 取材・文 / 宮崎敬太 脳内で「バトル・ロワイアル」の主人公がBUMP OF CHICKENを奏でてた意識して音楽を聴き始めたのは小学4年のとき。4つ歳上の兄がいて、当時はいつも兄の部屋で遊んでいました。我が家では遊具の類を兄に買い与えていて、弟の僕はおさがりばかりだったんですよ。その兄の部屋にMDコンポがあって。僕は兄の編集したMDを聴きながら、マンガを読んだり絵を描いたり。子供の頃は絵を描くのが一番好きだったので、音楽は視覚
大橋彩香が語る、多種多様なリスニングスタイルとハイレゾ音源の魅力「ドラムの音の粒がすごくきれいに聴こえる」 ソニー・ミュージックエンタテインメントがスタートしたハイレゾ対応のストリーミング音楽配信『mora qualitas(モーラ クオリタス)』。モバイル版アプリが今年2月、一般向けにサービスを開始したことを踏まえ、ハイレゾ音源を届けるプロデューサー・アーティストに取材してきた本シリーズ。 今回は、声優として活躍しながら、ソロアーティストとしても多くの音楽作品を届ける大橋彩香に、『mora qualitas』によるハイレゾ音源を視聴してもらいながら、普段のリスニング・スタイルやハイレゾに対する見解、さらにはハイレゾでの配信も行っている初のライブ音源『大橋彩香 5th Anniversary Live 〜 Give Me Five!!!!! 〜 at PACIFICO YOKOHAMA』に
タレントDJ。世間でどれくらい通用する言葉かは分からないけど、芸人やアイドル、モデルといった芸能活動を営む傍ら、副業的にDJ活動を始めた芸能人のことを勝手にそう呼んでいる。数年前まで、俺はそのタレントDJのことが好きになれなかった。 彼らが出演するようなパーティーは、VIP ROOMがあったり高いお酒が振舞われたりするような、華やかでラグジュアリーなクラブで行われることが多い。そんな場所にゲストDJとしてブッキングされていることがほとんどだ。 しかし、実際にそのタレントDJ達が、それほどの舞台にゲストDJとして出演出来る程の腕前なのかというと、そんなことはほぼない。DJ以外で得た知名度や肩書きを抜きにしてしまったら、同じ舞台に同じ条件で立つのは不可能だと思う。ゲストDJとしてメインタイムにプレイしてるのにもかかわらず、その日に出演する横並びのDJと比べて誰よりも技術が劣ってたり、最近やっと
ようするに〈マニエリスム〉のあるやなしや、である。 以下の引用が80年代地下音楽宣言の精華といっていい。 阿木譲「雑種と綺想異風派音楽」 境界領域が曖昧な80年代音楽は、歪曲的、超現実的、抽象的で、霊感と感情だけをたよりにマニエリスム世界を表現する。それらの誰とも、どっちともつかぬハイブリッドな《歪曲された遠近法》の中の迷宮世界は、拡大された微粒子間の隙間(空白)のように、ただ無感覚なものだ。 死という鏡と隣り合わせにあるヨーロッパは、再びゴチック・ロマンスやニュー・ロマンティックスを謳うことによって、中世の幻想の森に踏みこんでいる。その不可視の神の世界は我々の凸凹した精神のように、綺想異風な出で立ちで、すでに原子核分裂の放射能をうけたかのような症状を呈している。 しかし、暗い。 そしてとっくに狂いだしている。 雑種=それは多過ぎるゆえの詭弁。概念のニュー・モード。自己のサブジェクトへの信
声優の降幡愛がソロアーティストとして活動を開始することを発表した。 降幡はバンダイナムコアーツが音楽プロデューサー・本間昭光所属のbluesofaとタッグを組んで立ち上げた新レーベルPurple One Starの第1弾アーティストとしてデビュー。2020年初秋に1stミニアルバム「Moonrise」をリリースする予定だ。そして今回デビューの発表に合わせて、ミニアルバムのリードトラック「CITY」が先行配信された。「CITY」は降幡が愛する1980年代のシティポップを、本間のプロデュースによって表現した楽曲。彼女が自ら作詞を手がけ、これまでのキュートなイメージとは180°異なった哀愁漂う大人っぽい世界観を徹底的に表現している。 音楽ナタリーでは本間と降幡による対談をセッティング。Purple One Starの方向性と、アーティスト・降幡愛の秘めたる可能性についてクロストークをしてもらった
「Universal Music Group(ユニバーサル ミュージック グループ)」傘下の「Republic Records(リパブリック・レコーズ)」が、全米に拡がるBlack Lives Matter運動を受けて、所属アーティストの音楽性を定義するジャンルにおいて、“アーバン”という用語を今後使用しないことを公式声明で発表した。 「Republic Records」は、Drake(ドレイク)やThe Weeknd(ザ・ウィークエンド)、Lil Wayne(リル・ウェイン)、Kid Cudi(キッド・カディ)、Nicki Minaj(ニッキー・ミナージュ)、Ariana Grande(アリアナ・グランデ:*母方の曾祖父がアフリカ系アメリカ人)といった多くの才能のある黒人アーティストを擁するレーベル。そんな同レーベルがこの声明を発表したことの意義は大きい。 “アーバン”という用語自体は、
クラフトワークはいかに後世の音楽に影響を与えたか?(第二回) 前回は、クラフトワークが後世の音楽に与えた影響について、大きく分けて以下の3つのように説明してきました。 1:これまでの音楽史における、固有の楽器のイメージから離れた音色をシンセサイザによってクリエイトし、周波数で重心を思考してアンサンブルを構築した。 2:特に打楽器のパートをシンセサイズしたことによって、音楽における低音域の表現領域を拡大した。 3:結果的に、重低音を重んじるダンス・ミュージックとの親和性を獲得した。 今回はさらに別な角度からの影響関係を掘り下げていこうと思いますが、前回、クラフトワークの影響を語る際に、ブラック・ミュージックという言葉を多用しました。実のところ、私はこの言葉が好きではありません。21世紀の現在、音楽を人種で語ることはナンセンスですし、弊害も多いです。しかしながら本論稿では、歴史の解析という目的
2018年末、いつものようにFNMNLのプレイリストからチェックした曲を個別に調べていく中で、出会ったのがOdunsi (The Engine)『rare.』という折衷的で風変り、そして幻想的なアルバムで、その作品が私とAlté(オルテ)シーンとの邂逅だった。後に彼がリリースしたシングル『Better Days / Wetin Dey』は私を虜にし、彼は今月待望の新譜を出したばかりである。 2016年のDrakeによる"One Dance"やWizkidの世界的成功で、アフロビーツが世界中に伝播していく中で、2017年ごろから私の中で明らかに音質や細かい表現の部分で、外への発散ではなく内面的に蠢くような作品を出していたアフロビーツの一団が気になりだした。Newagemuzik、Ceeza Milli、Runtown、One Acen、WSTRN等がそうだが、前述のOdunsi (The E
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