本というか論文。 『アーギュメンツ #2』という同人批評誌(という理解)に、米田翼さんの「ピクトグラムとしての夢―フロアの論理とマイナー盤の作法―」という論考が収録されている。 この『アーギュメンツ』はちょっと変わった方法で流通されている。販売は行商人と呼ばれる人からの手売りのみ。購入希望者は、著者・編者など制作に関わった人にSNSを通じて声をかけ、実際に会わなければならない。お取引に慣れているタイプのバンギャなら買えるであろう(たぶん)。 購入した際に伺ったときは、500部以上は読者の手元に渡っているというお話だった。作ること、売ること、受け取ること、読むことがひとつづきになっている。 この論考では、2000~2010年代の「V系」を「マイナー盤」の「フロアの論理」という視点で描き、フロアにいる「亡霊」の声を語る試みがなされている。 マイナー盤が応答する「フロアの論理」とは何か、”ネタ系