2019年9月5日にアナログレコードで先行発売された、カネコアヤノのオリジナルアルバム『燦々』。そこには“ぼくら花束みたいに寄り添って”という楽曲が収められている。そのタイトルを見た瞬間、一聴するまでもなく「なんて素敵なんだろう」と心打たれたことを覚えている。 それはなぜか。「ぼくら」という言葉に、カネコアヤノの歌をお守りのように聴いている自分自身を直感的に重ねてしまったからだと思う。以下のインタビューは、そんな想いのもと北沢夏音を聞き手に迎えた約2時間にわたる対話をまとめたものだ。初めて聞く話ばかりだったが、どれも不思議と知っていることばかりだった。それはきっと、すべて彼女が歌を通じて教えてくれていたことだったからだと思う。もしかしたら、これを読んだあなたもそう感じるのではないだろうか? 『燦々』のリリースにあたり、CINRA.NET編集部が毎月1組だけ選出する「今月の顔」としてカネコア