2022年10月末、米起業家のイーロン・マスク氏が米Twitterを買収完了したというニュースが飛び込んできた。「the bird is freed(鳥は自由になった)」という同氏のツイートを見て、COBOLもクラウド=「雲」の上を飛び回れるよう自由になれたらと考えた。 本来の「オープンなCOBOL」への回帰を望む COBOLは1959年、標準言語策定委員会の「CODASYL(the Conference on Data Systems Language)」によって誕生した。CODASYLは、事務処理分野でコンピューターを普及させるために、米国防総省をはじめとする政府機関やメーカー関係者が結成したものだ。同委員会の母体となった会議にはユーザーも参加し、COBOLはオープンでスタンダードなプログラミング言語としてスタートした。 だが誕生から60年以上経過し、残存するCOBOLシステムにはさま
