「ザ・ファシリテーター2―理屈じゃ、誰も動かない!」の本で「解けない問題を解ける問題へ変換する」という挿話がある。 ファシリテーションを得意とするコンサルタントが、ある病院にやってくる。 そこでは、医師と事務のお偉方が「前年度よりも20%手術件数を増やす」という課題について議論していた。 しかし、その会議では、医師は忙しいのだ、医師の数が足りないという堂々巡りの議論ばかり。 そこへコンサルタントがひょっこり入ってきて、状況を聞いた後、現在の医師の人数から、手術可能な件数を計算させてみると、あら不思議、かなり余裕がある。 コンサルタントが「医師の時間の使い方を調べて手術に使える時間を20%増やす」へ問題を置き換えると、医師も事務方も途端に積極的な意見が出始めた。 この挿話では、解けない問題を解ける問題へ変換すると、人は自然に解決する方向へ動き出す、というエピソードで括られていた。 この話をシ