2009年8月3日のブックマーク (2件)

  • アロー「不確実性と医療の厚生経済学」 - himaginary’s diary

    少し前にThe Atlanticのサミュエルソンのインタビューを紹介したが、同じ記者(コナー・クラーク[Conor Clarke])が、今度はアローをインタビューした*1。 インタビューは3部構成になっており、パート2では、旬の医療問題が扱われている。ここでのアローの発言については、マンキューとタイラー・コーエンが早速反応した。 アローと医療と言えば、彼の1963年の論文「Uncertainty and the Welfare Economics of Medical Care(不確実性と医療の厚生経済学)」が有名で、クルーグマンが最近自説の支持材料として挙げている(cf. ここ、ここ)。マンキューが上述の反応の際に我田引水気味の引用を行なったのも*2、そのクルーグマンへの牽制という意識があったのだろう。 その論文は、今、WHOのサイトで読むことができる(ただし所々省略箇所が見られるので、

    アロー「不確実性と医療の厚生経済学」 - himaginary’s diary
  • 世帯所得の低下が意味するもの - himaginary’s diary

    ちきりん氏の7/30エントリが多くのはてブを集めている。そのエントリでちきりん氏は、厚生労働省の国民生活基礎調査を元に、日の各年齢層の世帯所得が1994年から2007年の13年間に低下していることを指摘している。ちきりん氏はまた、中でも50歳代の所得の低下が大きいことを取り上げて、この傾向を外挿すると、現在の30〜40歳代の人たちの所得は将来かなり下がっていくことになる、という悲観的な見通しを示している。 はてブの多くは指摘内容に賛同しているが、ちきりん氏の統計の扱い方に批判的なコメントも見られる。そこで、ちきりん氏の分析をもう少し深堀りしてみて、何か新たな考察が得られるかどうか見てみよう。 はてブの統計的な面の指摘で多かったのが、名目値ではなく実質値ではどうなるか見てみたい、という点である。そこで、国民所得統計の国内家計最終消費支出デフレータを用いて、2007年のデータを1994年ベー

    世帯所得の低下が意味するもの - himaginary’s diary