ブックマーク / huyukiitoichi.hatenadiary.jp (7)

  • SFをもっと楽しむための科学ノンフィクションはこれだ! - 基本読書

    記事名そのまま。SFが好きなのに科学ノンフィクションを読んでない人をみると「現代の最先端科学なんて、どれもほとんどSFでめちゃくちゃ面白いのにもったいない!」と思う。こんなことを考えたのも昨日、オービタルクラウドを最近出したばかりのSFジャンルをメインに執筆している藤井太洋さんのASCII.jp:ITとともに生まれた産業革命に匹敵する質的な方法論 (1/4)|遠藤諭の『デジタルの、これからを聞く』 こんなインタビュー記事を読んだからだ。 藤井さんはデビュー作であるGene Mapperを含め、現代で可能な科学技術の延長線上に起こりえる地続きの未来描写が特徴的で、「今・ここにある技術の凄さ」が感じられるところが毎回凄いんだよなあとこれを読んでいて思い返していた。またそこで使われているアイディアは現代でもそのまま使えるものが多いし。技術的には現実が既にSFなのだ。 透明マントだって現実化して

    SFをもっと楽しむための科学ノンフィクションはこれだ! - 基本読書
  • 全ての力を尽くして天冥の標シリーズをオススメする - 基本読書

    この世にはたくさんの感動がある。山登りをする人間には、山を登っている時の空気の味、一歩一歩踏みしめていく時の感触といった他に代えがたい感動があるだろう。将棋をやっている人間には、将棋でしか味わえない読み合いが成立した一瞬、自分が知力の限りを尽くして考えた一手によって相手を乗り越えていった瞬間の感動のようなものがあるはずだ。背筋が凍りつき、今まで味わったこともないような、途方もない興奮を味わうことが出来れば、その人生は幸せだったといっていいのだと思う。何であれ、それぞれの領域にはそれぞれの戦慄がある。 僕にとってその戦慄を得る手段は、を読むことだった。知らないことを知ること、まったく想像もしなかった世界を読み取ること。見たこともない光景を見ること。「ああ、生きてきてよかった」と心の底から思える瞬間が、今までたくさんのを読んできて、幾度もあった。しかし当たり前だが、そう何度もあるわけではな

    全ての力を尽くして天冥の標シリーズをオススメする - 基本読書
    KASUKA
    KASUKA 2013/01/31
    Kindleでも読めるようになったしそろそろ重い腰を上げるべきなのかもしれない。
  • 読書会について - 基本読書

    読書会について書いていきます。長いですが下の方に結論だけまとめたものがあるので読めない場合、読み飛ばしてください。 僕は結構読書会をやってきた。大学生のときは先生と協力して読書会の授業を作って、毎週読書会を十何人でやったこともある。ネットで知り合った知人と読書会もやってきているし、スカイプ読書会も僕が企画したわけではないのだが何度か参加したことがあるし、スカイプジャンプ読書会というものを自分でやったりもした。自分で主催した数の方が多いが、主催側に立っているといろいろとできることできないこと、問題点などが明るみに出てくるものだ。 就職してからはすっかり読書会に自分から参加も企画もすることもなくなってしまったのだが、思えばもっと一回一回分析して「読書会」としてどこがまずくてどうすれば読書会は面白くなるのかといった経験を蓄積させていくべきだったかもしれないと今は考えている。なにしろ「面白い読書

    読書会について - 基本読書
    KASUKA
    KASUKA 2012/09/24
    やつはみ喫茶読書会について言及いただきました。ありがとうございます!
  • 神林長平「ぼくらは都市を愛していた」刊行記念トークイベントに行ってきたよ(レポ) - 基本読書

    神林長平先生のトークイベントに行って来ました。先生はどうも自作について語ったりするのがあまり好きではないようで、こういう機会は希少なので絶対に逃せません。前回は確か2009年だったかな? 30周年記念トークイベントにも行ってきた僕でした。今回も行ってきた! 都市に住んでいて良かった! そして熱かった!! 神林先生の創作への熱意、クリエイターとしての圧倒的自負!! 神林長平こそが真のクリエイターだよぉ!!(燃えた) 今回のイベント、神林先生の他にも大森望さん、それからアーヴァンギャルドの松永天馬さんの三人が主に話す感じ(急に戻った)。僕は前者二人は知っていたのですが、松永天馬さんという方はまったく知らなかったので「うまく話が展開しないんじゃないか……」と勝手に不安に思っていたのですが、杞憂でしたね。なんだかとっても芯のある感じで、一人のクリエイターとして自身の意見をおっしゃられていました。

    神林長平「ぼくらは都市を愛していた」刊行記念トークイベントに行ってきたよ(レポ) - 基本読書
  • いま集合的無意識を、 - 基本読書

    神林長平は僕にとってあらゆる意味で特別な作家である。最も好きな作家であり、大なり小なり人生に影響を受けてきた。大学生の時雑誌をつくろうとしており、その際に教授へのインタビューなどを行なっていたことがあるが、その時の質問に「人生に影響を与えたはありますか」という質問もあった。僕はこのようなことを言われたことがある。『程度で人生が変わるはずがない』僕はこの答には即座に反論することができる。 ごく個人的な内容から書き始めたのは正直な気持ちで書こうと思ったからかもしれない。書『いま集合的無意識を、』は短編集である。書が初出の短編はないが、どれも無意識をテーマに扱っているという点で統一感がある(かくも無数の悲鳴はちょっと違うか)。その中でも表題作となっている『いま集合的無意識を、』は圧巻だ。 これを読んでいて、なぜ僕にとって神林長平は特別な作家なのだろう。そしてなぜ他の多くの人にとっても特別

    いま集合的無意識を、 - 基本読書
  • 大森望のSF翻訳話を気になったとこだけ文字にした。 - 基本読書

    翻訳の裏ワザ 業界の裏話 どうしたら翻訳家になれるのか。などを話している第133回『大森望のラジカントロプス2.0』【ネット版】公開!: ラジカントロプス2.0 | AM1422kHz ラジオ日 を聞いていたらなんとなく文字にしたくなったので文字にしてみたり。そんなことしていいんですかね? 文字起こし、とは違うかもしれない。聞きなおしたりせずに、記憶を頼りに文字にしているのでかなり違いがあると思われる…とかなんとかいっていたら、なんだか思っていたよりも少し多く人がきてしまっているようで…。誤情報をばらまいて嘘の共通認識が生まれると言うのはまったくもって位ではないので間違いは極力ないようにします。はい。 ──翻訳において日語で読みやすいのが必ずしもいいものではないというのは? 大森望氏(以下大森):世の中には色々な文章があって、ライトノベルと芥川賞ではやはり文章の種類が違う。それらを全

    大森望のSF翻訳話を気になったとこだけ文字にした。 - 基本読書
  • 村上春樹の短編小説の書き方 - 基本読書

    小説を書きたい だが何から始めればいいんだ? | ツンダオワタ情報 こういう疑問はよく耳にしますし、耳にするから多くの人が望んでいるのか、「小説の書き方」なんて言うは、もう当にいっぱい出ていますよね。当にいっぱい出ている中から、自分の好きなのを選んで練習したりすればいいと思うんですが、今回はそういえば村上春樹がこの前出したインタビュー集で、短編の書き方についてなんか面白いこと言っていたなぁと思い出したのでちょっとメモっておきます。 村上春樹は短編を書く時には、「ポイント」を二十くらいつくって用意しておくのだといいます。その「ポイント」とは何なのか、を村上春樹が語るのが、これから引用する部分の内容になります。「東京奇譚集」という短編集を書いた時のお話。 村上 何でもいいんです。なるべく意味のないことがいい。たとえば、そうだな、「サルと将棋を指す」とか「が脱げて地下鉄に乗り遅れる」とか

    村上春樹の短編小説の書き方 - 基本読書
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