中国は23日、東中国海の防空識別圏を設定したのに続き、これを西海と南中国海に拡大するという方針を明確にしている。防空識別圏が西海に設定される場合、韓国軍の西海上空の作戦範囲が制限される可能性が大きく、対北朝鮮警戒など国家安保に影響を及ぼすものとみられる。南中国海もやはり領有権紛争をしているフィリピンとベトナムなどの反発が予想され、アジア全域で緊張が高まる可能性が大きい。 中国外交部の秦剛報道官は25日、今後の防空識別圏拡大と関連した記者らの質問に、「適切な時期に他の地域の設定を発表するだろう」と明らかにした。事実上西海と南中国海にも類似措置を取るという中国政府の方針を再確認したものだ。 中国の代表的軍事戦略家である中国海軍の尹卓少将もこの日中国国営中央テレビとのインタビューで、「中国の領空と海洋主権のために黄海と南海などの海域にも近く防空識別圏が設定されるだろう」と話した。これに先立ち中国