アイデアとは、新しい世界の見方である。 既知から離れて/組み替えて/類推して/拡張して、異なる認識のやり直しをする、それがアイデアを生み出すということだ。だから、アイデアを創出する新しいツールを手に入れるということは、いわば新しい目を手に入れることだ。 『アイデア大全』には、創造力とブレイクスルーを生み出す42のツールが紹介されている。本書を読むことで、いわば42の新しい目を手に入れることになる。本書が類書と違うのは、「アイデアの求められ方」によってツールを使い分けている点にある。 すなわち、「0を1にする」プロセスと、「1をnにする」プロセスを分けている。更地の、何もないところから生み出す方法と、所与のコアから展開していくやり方と、明確に分けて構成されている。おかげで、抱えている問題について、どれくらい把握しているかによって、アプローチを切り替えることができる。アイデアツールは沢山あるが
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