またも愚劣な発言だ。結果として、テロを擁護することになりかねない。 テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」で18日、コメンテーターを務める同社社員、玉川徹氏が次のように発言した。 「将来に対して希望が持てない」「絶望感が人によっては色んなところに向かうんだと思いますが、その向かう先がテロに向かってしまう」 絶望感を抱いた人々がテロに向かうことは致し方ないことだ、とも解釈できるこの発言は問題だろう。 人生に絶望した瞬間を、多くの人々が経験しているはずだ。受験に失敗した、恋人に裏切られた、ケガや病気で人生の目標がかなわなくなった、貧困のため望まぬ就職を余儀なくされた…。多くの人々は歯を食いしばりながら、その絶望と闘い、歩み続ける。人生はバラ色ではない。だが、テロになどはしらない。 高千穂大学教授の五野井郁夫氏は「日刊ゲンダイ」(19日発行)の「見えてきた動機」「岸田襲撃犯」「『アベ政治』への