大雨の時期にいつ起きてもおかしくないのが土砂災害。中でも、特に大きな被害をもたらすおそれがあるのが「深層崩壊」です。そのリスクをつかむための最新の研究が、今、進められています。注目しているのは、土ではなく、山から流れ出す「水」。この「水」に徹底的にこだわった新たな手法で予測につなげようという研究の最前線を取材しました。(社会部記者 藤島新也) 6月中旬。私たちは、土砂災害の研究を長年続けている、鹿児島大学の地頭薗隆教授の調査に同行しました。 訪れたのは過去に何度も大きな土砂災害が起きている鹿児島県南大隅町。到着した地頭薗さんがまず向かったのは、「山の斜面」ではなく、集落の中を流れる「用水路」や山あいを流れる「渓流」でした。長靴姿の地頭薗さん。用水路などに入ると、そこに流れている「水」の観測を繰り返していきます。実は、地頭薗さん、こうした、山から湧き出る「水」に注目して、土砂災害のリスクを明
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