30年目を迎えたJリーグは数々の名外国籍選手が在籍してきた。その中で草創期に強烈なインパクトを放ったのは鹿島アントラーズに所属したアルシンドだ。独特のヘアスタイルと得点嗅覚で輝いた彼は54歳になった今、何をしているのか。現役時代の秘話、さらにヴァンフォーレ甲府に加入した息子イゴールについて聞いた(全2回の1回目/#2を読む) アルシンド・サルトーリ。Jリーグ創設直後の1990年代前半から中盤にかけて、レジェンド・ジーコが舞い降りた鹿島アントラーズなどで強烈な光を放った。 圧倒的なスピードを生かした突破力とずば抜けた決定力をいかんなく発揮。のみならず、底抜けに明るい性格と、長髪でありながら頭頂が薄い、という日本ではまずありえない(まあブラジルでも珍しいが)ヘアースタイルで総合毛髪企業のCMに頻繁に出演。「トモダチナラ、アタリマエ~」、「アルシンドニ、ナッチャウヨ!」の決めゼリフで人気者になっ