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ブックマーク / chikawatanabe.com (8)

  • サンノゼ市議会を揺るがす大事件

    ここ数ヶ月サンノゼ市議会に激震が走っている。その震源地は、とある商業地区を 「Little Saigon」 と名付けるか 「Saigon Business District」 と名付けるか、という論争。部外者の多くは「どっちでもいいじゃん?」と思う訳だが、これがもめにもめて、とある市議会議員が辞職を迫られるまでの事態となっているのであった。先週は、200人がこの議員の辞職を求めるデモまで起こった。 何がもめているかと言うと、どうも海外在留ベトナム人にとっては「Little Saigon」というのが大事な名前らしいんですね。 アメリカに住むベトナム人は150万人。うち10万人がサンノゼに住み、これは全米最大となる。 彼らは、現共産党政権に追われて海外に出ざるをえなかった人たちで、ベトナムの往時の首都Saigonはホーチミンシティという名前に変わってしまった。で、アメリカのみならず、世界中のベ

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  • アメリカの新聞にGoogleがQRコード付き広告

    アメリカで初めて見ました。QRコード入り新聞広告。Blue Nileというオンライン宝石店のもの。Blue Nileは売り上げ$250million、企業価値$1.3 billionの優良オンラインショップなり。 で、広告は今日のSan Jose Mercury新聞に掲載されたGoogle Print Adsによるもの。 Google Print Adsは、広告主が、広告を掲載したい新聞、希望する広告料、掲載する広告のイメージをGoogleに送り、新聞側がそれを受ければ広告が掲載される、というもの。Googleの広告代理店中抜きビジネスの一つですね。 QRコードは、もちろん、アメリカでは誰もどうやって使うかわからないはずなので、 「これが何かはgoogle.com/printads/barcode/で見てください」 という但し書き付き。 iPhoneでは使えません。iPhoneQRコード

    アメリカの新聞にGoogleがQRコード付き広告
  • On Off and Beyond: 週に4時間だけ働く

    New York Timesに、The 4-hour Workweekというに関する記事がでた。「Too Much Information? Ignore It!」というのが記事タイトル。ちょっと前からじわじわ、時々話題になるで、Mountain Viewの屋では平積みされてました。その名の通り、一週間に4時間だけ働いて仕事を片付けるための様々な「工夫」が載ってるのだが、副題があって、それは Escape 9-5, Live Anywhere, and Join the New Rich 「9時5時拘束されず、住みたいところに住んで、ニューリッチの仲間入りする」と。わはは。記事はまた「ほとんどの人が実際を読まずに中身を語っているである」とも言っています。私も屋で立ち読みしただけですが、ポイントはこんな感じ。 1.ありとあらゆる仕事(プライベート含む)をアウトソースする 2.メー

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  • さびしいサイン会と出版PR用web2.0事業

    グリーンスパンのサイン会のように600人も登場したら華やかであるが、無名の作家だと、こんな風なさびしい感じにもなりがち↓ Palo AltoのApple Storeの向かいにあるBordersで、サインを求める人を待つ無名の著者の方。彼の前の折りたたみの机に乗っているのが著作。申し訳ないので後姿を撮影。 が、しかし、それでもサイン会ができるだけ幸せらしい。New York TimesのThe Author Will Take Q.’s Nowより: “When you’re not in the book business you think, of course they’re going to send you around,” she said. Chances are, unless an author is especially high-profile or promising

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  • グリーンスパンですらサイン会をする

    アメリカでは、を書くと、全国津々浦々「book tour」なる巡業をしなければならないらしい。ヒラリークリントンやカーリーフィオリーナですら、点々と全国の屋でサイン会を開催し、ローカルラジオ・テレビにゲスト出演して回る。 あのグリーンスパン様ですら例外にあらず。 グリーンスパンは、1987年から2006年まで連邦準備制度理事会の議長を務め、米国経済の長きに渡る繁栄をサポートしたと称される人。90年代に 「米国の生産性が向上し、潜在成長率が高くなった」 という信念の元に金利政策をリードした。引退するときは、「アメリカ経済は大丈夫かしら・・」と皆が心配した、という誉れ高い81歳。人間、いくつになっても知能が衰えない人もたくさんいるらしいが、グリーンスパンもその一人でありましょう。 で、そのグリーンスパン様が、このたび、The Age of Turbulenceというを出版したのだが、「グ

  • バーチャルワールドの貨幣経済とセカンドライフ内銀行破綻

    クレジットリスクはバーチャルの世界にもある。最近、ついにセカンドライフの銀行が一つ破綻した。その名も Ginko Bank 名前からして怪しいのだが、年利40-100%という高利回りの預金を提供、という当に怪しい銀行。しかし、というか、当然、というか、ついに取り付け騒ぎが起こり、セカンドライフ内のGinko銀行(あーややこし)のATMアバターが列をなして、預金引き出しを始めた。(笑ってはいけません。アバターの中にいる人は真剣なのだ。冒頭のスクリーンショットは私が行ったときにATMの前で「お手上げ」していた引き出し希望者。) ・・・と、突然こんな話をしても、セカンドライフをしたことのない人にとってはなんのことやら、という感じかもしれないので、2ヶ月ほど前に日経産業に掲載いただいた、バーチャルワールドの貨幣経済に関する文章をまずは読んでください。 ***以下、日経産業のコラム*** セカン

    バーチャルワールドの貨幣経済とセカンドライフ内銀行破綻
  • インターネット時代に新聞はどう生き残るのか

    アメリカの新聞の生き残り組みは、二極化が進んでおります。 「全国紙で洞察が深い」 「超ローカル紙で小規模で地元密着」(「子豚が3匹逃亡」みたいなのが一面というイメージです。) インターネット活用が進むシリコンバレーの新聞であるところのSan Jose Mercury紙はそのどちらにも入らない「悪夢の中間層」に入ってしまっているため悪戦苦闘。過去7年間でスタッフは半減。去年の12月からだけで、既にレイオフが2回あり。アメリカの新聞は、一部の全国紙を除いて、個人や地元の中小企業の広告が大事ですが、当地では、Craigslistで個人広告ニーズが満たされてしまう、というのも痛い。別にテクノロジーITと全然関係ない仕事をしている人も大勢Craigslistを見てます。カメラマンから専業主婦まで。 San Jose Mercuryはシリコンバレーの社内誌的存在で、これを読まずしてシリコンバレーを語

    インターネット時代に新聞はどう生き残るのか
  • 謝らないアメリカ企業のリスクマネジメント

    パイレックス知ってます?耐熱ガラス容器です。1915年にコーニング社が発売。元々はホウケイ酸ガラス(Borosilicate)で作られてましたが、今はソーダ石灰ガラス製。現在では、アメリカの販売はWorld Kitchen社がやってます。 で、ですね、恐ろしいことに、このパイレックス、時として爆発するらしい。昔は大丈夫だった「ブロイラー(高熱のオーブンの上火)直下に置く」とか「オーブントースターに入れる」といったことで、原料変更後の現行製品は爆発、粉々になってガラスが飛びちるという危険物に。 昔パイレックスが普及していなかった日では大丈夫だと思いますが、アメリカだと、「ひいおばあちゃんの代から、うちではパイレックスはこうやって使う」と、直火にかけたりして爆発沙汰になってる模様。 しかし、すごいのは、爆発することそのものより、爆発のクレームを受けたWorld Kitchen社の人の対応。

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