公演初日のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の指揮を終えた佐渡裕さん(中央)=2011年5月20日、ベルリン・フィル提供(共同) 【ベルリン出水奈美】指揮者の佐渡裕さん(50)が出演するベルリン・フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会の最終日3日目の公演が22日夜(日本時間23日未明)、楽団本拠地のフィルハーモニーであった。この日が3日間のうちで最も盛り上がりを見せ、ショスタコービチ「交響曲第5番」の演奏が終わった途端、聴衆のスタンディングオベーションが起こり、熱狂的な拍手が鳴りやまなかった。 佐渡さんは「演奏の途中から本当に今まで体験したことのない音の世界にいると思いました。自分が指揮をしているのに、誰が棒を振っているのか分からないような未体験ゾーンに入った気分でした。お客さんの反応が本当にうれしかった」と涙ぐんでいた。 終演後はベルリン・フィルの楽団員らが次々と佐渡さんの楽屋を訪れ、「本当