4月14日夜に最大震度7を記録した前震から始まる「熊本地震」。その発生直後から、TwitterなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)では、「動物園からライオンが逃げた」「避難所の小学校で肉100キロを焼くバーベキューをやる」などの流言(デマ)が広がりました。1923年の関東大震災でも、朝鮮人が暴動を起こしているとの噂が広がり、2011年の東日本大震災でもさまざまな流言が確認されています。このように大震災が起こるとなぜ流言が広まるのでしょうか。その防止策はあるのでしょうか。 【写真】熊本県河原小学校避難所、「うちは『待つだけの避難所』ではなか」 「流言」と「デマ」は違う? まず「流言」の定義について紹介します。社会心理学者で東京大学情報学環の橋元良明教授によると、(1)実態を持つある人物や組織、事象をめぐる、(2)パーソナルコミュニケーション(口コミやネットなど)による、(3