反対討論も問題視 市議の質問を異例の多数決で取り消すことを決めた川口市議会は14日未明まで本会議が続き、取り消しへの反対討論をした共産党市議の発言にも自民党市議が取り消し動議を提出。再び自民や公明党などの賛成多数で可決される異例づくしの展開となった。 まず13日に取り消し対象になったのは…
4月に札幌に転勤し、初めての北海道での高校野球取材。そこで、気づいたことがある。札幌市内の高校は、校名の最初に「札幌」と付くケースが多い。道内出身者に聞くと「それが当然と思っていた」と、かえって不思議そうな顔をされた。なにか理由があるのだろうか。調べてみた。 札幌市内の道立高校を調べてみると、全26校のうち「札幌」が付かないのは「有朋」のみ。残る25校はすべて頭に「札幌」が付く。その率、96%。 「札幌南」「札幌西」「札幌工業」などは仕方がないような気もする。だが、なかには「札幌」を名乗らなくても十分に成り立つ学校名も存在する。 筆者の出身地は大阪府。早速、大阪府教育委員会に問い合わせたところ、大阪市内の府立高校35校のうち、頭に「大阪」と付く学校は、やはりゼロだった。 名古屋市はどうか。県立高校22校のうち、「名古屋」を名乗るのは「名古屋西」「名古屋南」の2校だけ。福岡市でも県立高校15
鹿児島市の県立甲南高校で、美術の授業でデッサン用に使われていた頭蓋骨(ずがいこつ)が女性の人骨だったことが、同校や市への取材でわかった。身元は特定できていない。市は引き取り手のいない「行旅死亡人」として5日付の官報に掲載し、情報提供を求めている。 同校によると、頭蓋骨は20年以上前からデッサン用の教材として、牛の骨などほかの教材とともにデッサン室の棚で保管されていた。今年6月、鹿児島市内の県立鶴丸高校で約50年前に死亡したとみられる女性の頭蓋骨が見つかったのを受け、県警に鑑定を依頼。人骨と判明したという。 市によると、30~40歳の女性。火葬の上、市営墓地に埋葬した。県警は「事件性はない」としている。県教委は今後、ほかの学校でも人骨がないか調査する予定という。(加藤美帆、小瀬康太郎)
「ウォー・ギルト・(インフォメーション・)プログラム」という言葉が保守論壇で流行している。第2次世界大戦後の占領軍の計画で、日本人は洗脳され、自虐史観に塗り替えられたというのだ。その全体像を膨大な史料から探った著作が公刊された。本当に日本人は洗脳されたのか。研究の結果から著者は「洗脳されたとは思えない」という。 著作は『ウォー・ギルト・プログラム――GHQ情報教育政策の実像』(法政大学出版局)。著者は賀茂道子・名城大学非常勤講師(日本政治外交史)だ。 この言葉は、文芸評論家の故・江藤淳氏が1989年の『閉(とざ)された言語空間』(現在は文春文庫)で紹介した。GHQ(連合国軍総司令部)の文書から見つけた江藤氏は、「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」と表記した。現在の保守論壇はWGIPと略す。 代表的な施策が二つあったとされる。GHQの一部門CIE(民間情報教育局)が、日本では知
JR山手線・京浜東北線田町―品川駅間(東京都港区)に2020年春開業する新駅の名称が、「高輪ゲートウェイ」に決まった。JR東日本が4日に発表した。新駅は山手線では1971年の西日暮里駅、京浜東北線で…
日本テレビで日曜夜に放送中の人気バラエティー番組「世界の果てまでイッテQ!」の5月の放送で、ラオスで開かれた「祭り」に芸人が参加した様子を伝えた際、番組が「『祭り企画』をデッチ上げた」とする記事を週刊文春が7日、ネット上で公開した。現地での撮影をコーディネートした会社の代表は7日夕、朝日新聞の取材に対し、経緯の一端を説明した。 週刊文春が取り上げたのは、今年5月20日の放送。お笑い芸人の宮川大輔さんが、ラオスの首都ビエンチャンで「橋祭り」に参加するという企画だった。ナレーションは「今、橋祭りは東南アジアで大流行。開催される地域ごとにルールを定め、行われている」と説明。地元の参加者に交じって宮川さんが自転車に乗り、球形の動く障害物をよけながら、水上にかけられた橋を渡る様子を伝えた。「今回の祭りでは回転する玉が障害物の目玉として導入されている」とのナレーションも入った。 これに対し、週刊文春は
JR東海は30日、東海道新幹線を走行した「N700A」(16両編成)の台車から重さ約1・8キロの部品がなくなっていたと発表した。欠損した状態で走行していたとみられる。同社は安全性に問題はないとしているが、部品は見つかっていない。 なくなっていたのは、走行中の車輪に押し当てて油分などを除去する樹脂製部品「研磨子」(横13センチ、縦9センチ、高さ5センチ)。30日朝、大阪府摂津市内の車両基地で検査したところ、15号車の台車の1カ所でなくなっていた。 27日の検査では、すべてそろっていることが確認されていた。この列車はその後、東京―新大阪間を数往復していた。同社は東海道新幹線全135編成について緊急点検をしている。(細沢礼輝)
文部科学省が、東京医科大の入試不正をきっかけに全国81大学の医学部医学科の入試を対象に行っている調査で、男女によって異なる合格基準を設定する不適切な入試を行っている大学が判明していることが、関係者の話で分かった。文科省は今月中に中間報告でこうした事例を発表するとともに、全国の大学や短大に対して公正…
自民党は9日の総務会で、総裁特別補佐の稲田朋美・元防衛相を筆頭副幹事長に充てる人事などを了承した。南スーダンPKO日報隠蔽(いんぺい)問題で防衛相を引責辞任した稲田氏にとって、1年3カ月ぶりの表舞台への復帰となる。ただ、党内には冷ややかな声もあり、「復権」の足がかりとできるかを試されそうだ。 自民党本部であった9日の二階俊博幹事長による記者会見。稲田氏は、緊張した表情で二階氏の横に座った。党三役経験者が副幹事長職に就くのは異例。稲田氏への期待を問われた二階氏は「党三役も終えられている方でありますし、優秀さを私がここで証明しなくてもご承知の通り。信頼をして、相当部分をお任せしていきたい」と述べた。 稲田氏は、安倍晋三首相の「秘蔵っ子」とも呼ばれる。党内右派で首相と思想信条が近く、2005年衆院選で、党幹事長代理だった安倍首相から説得を受けて立候補し、弁護士から政界入りした。自民党が12年に野
政府は臨時国会で審議予定のサイバーセキュリティ基本法改正案について、桜田義孝五輪担当相から別の閣僚に担当を変更する検討を始めた。首相官邸が桜田氏の国会での答弁を不安視しているためだ。 サイバー対策のための官民の協議会設置などを盛り込んだ改正案は内閣官房が所管。どの閣僚が担当するか法的に定められていないが、改造前は五輪に関連するとして鈴木俊一五輪担当相が担当していた。閣僚が交代しても通常は後任がそのまま引き継ぐが、政府関係者は「対決法案ではないが、桜田氏の国会での答弁はない方がいい」として、別の閣僚への変更を検討し始めたという。 関係者によると、2日夜の就任会見にあたっても安倍晋三首相と菅義偉官房長官が桜田氏に「最初は棒読みでもいい」と指示。トラブルがおきないよう、官僚が準備した要領通りに答えるよう求めたという。 政府は東京五輪を「復興五輪」と掲げるが、桜田氏は文部科学副大臣だった2013年
カツカレーを食い逃げしたのはだれだ?――。自民党総裁選で安倍晋三首相(党総裁)の陣営が投開票直前に振る舞ったカツカレーを食べながら、実際に首相には投票しなかった議員がいるのではないか。首相陣営がこんな話題で持ちきりになっている。 首相陣営は20日昼、東京都内のホテルで「必勝出陣の会」を開催。首相も出席して結束を確認した。首相を支持する衆参議員用に験担ぎのカツカレーが333食分振る舞われ、完食された。業界団体関係者ら議員以外の出席者用には別途、カレーが準備されていたという。 ところが、実際に首相が得た議員票は329票。少なくとも4人がカレーを食べながら首相には投票しなかった計算になる。陣営幹部は嘆く。「カレーを食べて首相に投票しなかった議員がいる。一体だれなんだ」
トウモロコシの粒が、道路を長さ300メートルにわたって黄色に染め上げた。「事件」が起きたのは20日午後、福岡市南区の市道。誰が、いつ落としたかはわからないままで、警察も捜査に乗り出した。 福岡県警南…
名古屋城の木造新天守にエレベーターを設けないとする名古屋市の決定に、障害者団体が強く反対している。この問題について、エレベーター不設置を決めた河村たかし市長の考えを改めて聞いてみた。 ――名古屋城天守木造化とエレベーター(EV)についての考えを改めて聞かせてください。 「コンクリート製の現天守は耐震性が低く、長く放ってはおけない。耐震改修するか、木造復元して耐震性を確保するかだ。木造復元を市長選で主張して当選し、市議会にも可決していただいた」 「本物の城にEVはない。歴史に重要なのは、先人が造ったものを次の世代に引き継ぐこと。詳細な実測図がそろっていて、忠実な復元は使命だ」 ――一時はEV設置を検討していました。 「4人乗りだと車いすの人と介護者が一緒に入れず、11人乗りだと柱や梁(はり)を史実から大幅に変えないといかん。忠実に復元するという任務からすると、ちょっとまずいとなった」 ――不
自民党総裁選(9月7日告示、20日投開票)に立候補する石破茂・元幹事長は25日、立候補表明時に掲げたキャッチフレーズ「正直、公正」を今後使わない考えを示した。「安倍晋三首相への個人攻撃」との反発が党内に根強いことから、支持拡大のため封印したとみられる。 石破氏は25日のネット番組で「(総裁選が)スタートする時は変わるかもしれない。道徳の標語っぽいものがメインスローガンかというと違うかもしれない」と述べ、別のキャッチフレーズを掲げる方針を明らかにした。 「正直、公正」は森友、加計学園問題を想起させるとして、党内から批判が出ていた。石破氏は番組後、「人を批判するつもりはないが、そう捉える方もあるなら、変えることはある」と記者団に話した。(岩尾真宏)
2020年東京五輪の開幕まで、24日であと2年となる。1964年大会から半世紀余り、日本の首都が再び迎えるスポーツの祭典。暑さや輸送など、乗り越えなければならない課題は大きく、多岐にわたる。対策はどのように進んでいるのか。(前田大輔、斉藤寛子、山本亮介) 「本日の最高気温は34度の予報です。こまめな水分補給をお願いいたします」。7月中旬の連休中日。気温が30度を超えた千葉市美浜区の幕張メッセで、イベント開場前から列をつくる人たちにスタッフが呼びかけていた。担当者によると、2年前に開いたイベントに約2千人が行列したのを踏まえ、入場希望者は直射日光が当たらない場所で待機できるよう配慮。うちわを配り、看護師も配置した。「それでも、暑さ対策はどこまでやっても安心できない」 幕張メッセは2年後の東京五輪でレスリングなどの会場になる。7歳と4歳の子を連れ、神奈川県から訪れた会社員男性(38)は「日陰じ
フランスで肉屋が襲われる事件が相次ぎ、あらゆる動物性食品を避ける完全菜食主義者による犯行との疑いが出ている。業界団体によると、6月下旬までに50件ほどの被害が確認されており、肉屋の店主たちがたまらず政府に直訴。警察による保護を求めている。 パリ郊外ジュイアンジョザスで今月2日の未明、肉屋を営むカルル・ピテルさん(48)の店舗兼住宅が襲われた。店のガラス扉が割られ、外の壁には「人間至上主義にストップを」とスプレーで描かれていた。 人間が生物の頂点に立つかのような発想を否定する、一部の完全菜食主義者がしばしば使うメッセージであることから、その関係者による犯行との疑いが出ている。 ピテルさんは「食にも自由がある。肉食をやめろと誰が強制できるのか。肉屋を攻撃しても仕方ない」と語った。 AFP通信などによると、仏では4月以降、北部リールなどで肉屋の店舗が血を模した液体で汚されたり、ガラスが割られたり
インドのモディ首相が就任して4年。この間、自国の歴史の書き換えが進んでいる。ヒンドゥー教徒以外はインド人ではないとの考えに傾き、神話と史実を混同する。イスラム教徒など少数者に対する排外意識を強めかねない。(ニューデリー=奈良部健) インド西部ラジャスタン州で一昨年、公立校の社会科教科書から初代首相ネールの記述が削除された。建国の父、ガンジーの暗殺も触れられていない。 「ガンジーとネールは最も時間をかけて教わったものです。子どもたちにしっかり学んでほしいのですが」と同州アジュメールの主婦ミナ・カプールさん(45)は話す。 ガンジーとネールは、モディ氏率いる与党インド人民党のライバル政党、国民会議派のメンバーだった。現在の会議派総裁は、ネールのひ孫ラフル・ガンジー氏が務める。 人民党の支持母体でモディ氏の出身団体でもある「民族義勇団(RSS)」は、ヒンドゥー教の伝統による社会の統合を目指す。モ
日本大学アメリカンフットボール部選手が危険なタックルに突き進んだ問題に、関心が集まる。何が若者を追い詰めたのか。アメフトだけの問題か。見る人はそこに、何を感じたのか。 高橋正紀さん 岐阜経済大学サッカー部総監督 「スポーツマンシップの基本は」と聞かれたら、どう答えるでしょうか。正々堂々、戦い抜く、という言葉が思い浮かぶかもしれませんが、私は「楽しむ」「自分が大切」が基本だと考えます。 一番楽しい空間は、非日常の遊びであるゲームです。この空間を構成する自分、仲間、相手、ルール、審判を尊重する、つまり、正々堂々とするのは楽しむためです。何かに挑戦し、やり抜くことで人は成長します。スポーツで戦い抜くのは、大切な自分磨きのためです。 いずれも自分のためと理解した選手は、周りに感謝し、自ら頑張るので、体罰は必要はない。これまで、選手と指導者あわせて5万人以上を対象に、700回近く「スポーツマンのここ
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