インスリン1単位は0.01mLであることを周知しておらず、誤って1mL(100倍量)を患者に投与してしまった――こうした事例が、2012年1月から2017年8月までに3件報告されていることが、日本医療機能評価機構の調べで明らかになった。 日本医療機能評価機構は、注意すべき医療事故やヒヤリハット事例の内容をまとめた「医療安全情報」を毎月公表している。10月16日に公表された「No.131」では「インスリン単位の誤解(第2報)」がテーマとなった。 インスリンのバイアル製剤は、「1単位は0.01mL」であることを周知しておらず、1単位=1mLと誤解し、100倍量を投与してしまう事故が発生している。 ある病院では、看護師がスライディングスケールの指示で、「ヒューマリンR注100単位/mL」4単位を皮下注射することを確認した。看護師は「インスリン専用注射器」があることは知っていたものの、「インスリン