【ロンドン=林路郎】英紙ガーディアン(電子版)は11日、米マイクロソフト社が過去3年間、米国家安全保障局(NSA)に協力し、同社サイトのユーザーが交換する情報をNSAが監視できるよう暗号システムを迂回(うかい)させる措置を取っていたなどと報じた。 米政府の情報監視体制を暴露したエドワード・スノーデン容疑者(30)から得た機密文書を基にした情報という。 同紙は、マイクロソフト社がウェブメールサービスのサイト「アウトルック・ドットコム」について、NSAが暗号システムを経由せずに閲覧できるようにしたとしている。この結果NSAは、無料サービスのホットメールなどでやりとりされる電子メールを読めるようになったという。 同社は、約2億5000万人のユーザーを持つオンライン上の情報蓄積サービス「スカイドライブ」の情報についても、NSAがより容易に入手できるよう、米連邦捜査局(FBI)と協力していた。同社が