福島県警捜査2課の警視(52)と警部(51)が4月末に相次いで自殺した問題で、県警は26日、長時間労働や仕事の悩みに加え、捜査2課長の男性(45)によるパワハラ行為が自殺の一因だったとする調査結果を発表した。 同課長は、亡くなった警部(51)と別の2人に対してもパワハラを繰り返したといい、県警は同日付で戒告の懲戒処分とした。警視は警部の直属上司で、「守ってあげられなかった」との遺書を残していた。 県警監察課によると、捜査2課長は2013年5月〜14年4月、決裁書類の文章表現をめぐり、一つの書類で3〜4回直させたあげく、人格を否定するような誹謗(ひぼう)を繰り返した。 監察課は、長時間勤務による心身疲労や事件捜査の悩みなども自殺の背景にあるとみており、「三つの状況が複合的に重なり合い、自殺に結びついた」と話している。