東京電力福島第一原子力発電所で、従来より性能を高めた新型の汚染水処理設備が報道機関に初めて公開されました。 東京電力はこうした設備によって汚染水の処理を急ぎたいとしていますが、トラブルが相次ぐなかで安定して運転できるかが課題となります。 福島第一原発の汚染水処理設備「ALPS」は、1日最大で750トンの汚染水を処理することができるとされていますが、東京電力はさらに処理を急ぐ必要があるとして、放射性物質を取り除く力を高めた新型の設備の建設を進め、16日、報道機関に内部を初めて公開しました。 従来のALPSは処理能力を稼ぐために3つの処理ラインが必要でしたが、新型は1つのラインだけで1日500トン以上の処理が期待できるほか、放射性廃棄物の量も抑えられ、故障も起きにくいとしています。 また、従来型のALPSについても2基目が増設されていて、先月から実際に汚染水を通して性能を確認する試験が行われて