世界文化遺産登録を目指す「金を中心とする佐渡鉱山の遺跡群」(佐渡市)の予定地を大英博物館の日本文化研究者らが視察した。 素材の多さや質の高さが高く評価され、世界に向けたPR手法の重要性が浮かび上がった。 視察したのは、世界文化遺産に詳しい同博物館アジア部のニコル・クーリジ・ルーマニエールさんや日本文化研究機関「セインズベリー日本藝術研究所考古・文化遺産学センター」のサイモン・ケイナー博士ら3人。ルーマニエールさんは、遺産登録の基準である「傑出した普遍的な価値」(OUV)と認めた上で「材料はたくさんある。世界に向けて発信するための工夫が必要」と語った。 遺跡群を構成する上相川遺跡や相川金銀山を視察し、坑道跡などの観光施設「史跡佐渡金山」を運営する「ゴールデン佐渡」の沢辺一郎社長が案内した。 三菱マテリアルの社員としてマレーシアなど各国の鉱山技術を指導してきた沢辺さんの説明に、視察メンバーはし