44人が亡くなった東京 新宿区歌舞伎町のビル火災から、まもなく18年。警視庁が専門家と共に、煙がどう広がったのか検証した鑑定書の元となる一酸化炭素ガスなどの変化を示す詳細なデータを入手し、CGで再現しました。そこからは、防火扉が正常に閉まっていれば44人全員が助かっていたことが浮かび上がってきました。 警視庁は専門家と共に煙の広がりを検証した鑑定書をまとめましたが、NHKはその元となる酸素や二酸化炭素、一酸化炭素ガスの変化を示す20秒ごとの詳細なデータを入手し、データ解析会社の協力でCGを作成しました。 防火扉の前に荷物やゴミ袋が置かれ、扉が閉まらなかった当時の状況では、火災からおよそ10分後に意識レベルや運動機能の低下がみられ、その場にいる人の半数が死に至る状態になるのは、3階が12分後、4階が13分後、全員死亡するのは15分後からとなりました。 一方、防火扉が正常に閉まったという想定で