専門家の分析は? では、外食産業の専門家は今回の赤字転落を、どのように観ているのだろうか。フードサービス・ジャーナリストの千葉哲幸氏が言う。 「都内を中心に展開している『山本のハンバーグ』ですが、店名と同じ『山本のハンバーグ』はご飯と味噌汁がついて内税で1850円と2000円近くになります。それでも多くのお客さんが詰めかけている。つまり消費者にとっては高い1000円もあれば、安い2000円もあるというわけです」 大戸屋の公式サイトには、実に多くの定食が記載されている。ジャンルだけでも「鶏」、「魚」、「野菜」など9つのカテゴリーがあり、期間限定やサイドメニューを除いても定食の数は40種類を超える。 その中で千葉氏は魚の定食に注目する。通常メニューには6つの定食が掲載されている。最高値は「沖目鯛の醤油麹漬け炭火焼き定食」が税込み1070円。最安値でも「さばの炭火焼き定食」が890円となっている