いやぁ、この話があんなに盛り上がるとは思わなかった。何の話かと言うと、最近トラディショナルな日本企業でも急速に普及し始めたビジネスチャットを巡る現場の地獄絵図だ。「昭和な会社」とSlackやTeamsなどのビジネスチャットツールが組み合わさると、なぜこのような惨劇が起こるのか。当事者には申し訳ないが、とても興味深い現象である。 具体的にはこうだ。某企業がビジネスチャットツールを導入した。しばらくして、この話をしてくれた人の上司がビジネスチャットを「使いこなす」ようになったことから、惨劇が始まったという。思いつきレベルの話やしょうもない心配事などをチャットで部下に問い合わせるようになったためだ。部下は自分の仕事を中断し、時間をかけて調べて答えなければならなくなったという。 例えば上司からこんなチャットが届く。「○○さんとの接待の件だが、本当に和食でいいかもう一度確認してくれ」「××が面白いと
![「昭和な会社」はビジネスチャットに手を出すな、地獄絵図しか生まないぞ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ee1b1e0ec7eeb68037447886f6994845e3285a6d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fatcl%2Fnxt%2Fcolumn%2F18%2F00148%2F030500104%2Ftopm.jpg%3F20220512)