大企業にも、老いていく会社といつまでも若い会社がある。 前者の代表を69歳の社長を抜擢した日立とすれば、後者はリクルートだろう。 リクルートというのは不思議な会社で、組織外とはもちろん、内部でも 一定の流動性を持っていて(つまり処遇の見直しがだいたい半期ごとにおこなわれる) 結果的に極めて高いレベルで新陳代謝を維持できている。 その結果、彼らは常に他社が想像できないような一手を先に打ってくる。 新卒採用が収益の柱だった時に、中途採用、中でも第二新卒に力を入れる。 紙媒体が主力の時に、Webサービスを立ち上げる。 R25のような無料媒体を成功させるetc。 こういうのはみな、古い価値観を切り捨てねば出てはこなかったサービスだ。 ただ、得意分野がある以上、苦手分野も当然ある。 実務面での日本型雇用の弊害といった部分が、まるで知らない世界であるだけに いまひとつ理解できていない人が多いのだ。 た