URAシンポジウム2014の人文社会系研究支援セッションにて、パネラーの一人から「人文社会系の研究者は共同研究をあまりしないので…」という発言があった。 確かに人文社会系の研究者はどちらかというと大学にあまり出てこず、自分の書斎で黙々と研究しているイメージがないこともない。しかし、歴史に関するテレビ番組なんかを見ていると、研究者がグループになって遺跡を発掘している映像なんか映ったりすることもあるので、共同研究プロジェクトが行われてないことはないはず。 人文社会系研究において、はたして共同研究はどのくらい存在するのか?公開されているデータベースからデータを収集して調べてみた。 データソース いわゆる理系研究の共同研究分析では、Elsevier社やThomson社が提供している論文データベースを元に、論文の共著者ネットワークの分析が行われる。一方、日本の人文社会系研究の論文はこれらデータベース