ブックマーク / kenmogi.cocolog-nifty.com (33)

  • 茂木健一郎 クオリア日記: ぼくは、逃げ足がはやいんだ。

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2013/05/24
    飲み会とかで、あまりだらだらするのが好きではなくて、さっといなくなってしまう。その時、なんとはなしに、墓場に行くゾウのようにいつの間にか消えているのが好き。
  • 茂木健一郎 クオリア日記: 偏差値にこだわるのは、○○○の長さにこだわることに似ている。(不謹慎注意)

    教育界をいちばん愚かにしているのは「偏差値」だろう。 ばからしい。しかし、未だにそれで愚かな誇りを感じ、言われのない劣等感を抱く者は多い。偏差値なんて、蹴飛ばしちまえ! 予備校が偏差値表を送ってきたら、破ってすてちまえ! 予備校を、受験生の心の傷害罪で訴えよ! 理系で「最高の偏差値」と言われている東大理III.養老孟司さんのように当に賢い卒業生もいるけど、いつまで経っても受験のことしか自慢できない、愚かもの卒業生も数限りなくいる。そいつら、ぜんぜんあたま良くない。むしろ白洲信哉の方が、あたまいい。あたまの良さと偏差値は、当に関係ないのだ。 そういうことを、いくら言ってもわからないようなので、先日思いついた喩えで説明しましょう。 男性は、○○○の長さにこだわる者が多い。ところが、先日発表された科学研究によれば、女性が男性を見るときには、○○○の長さなど関係ないようなのだ。むしろ、胸

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2013/05/02
    このすばらしい喩えを、いつ拡散する? 今でしょ!
  • 茂木健一郎 クオリア日記: 必殺技は、捨てなければならぬ。 水道橋博士著 『藝人春秋』 書評

    すばらしいである。とても元手のかかったである。絶対に買って読んだ方がいい。代金だけの見返り、いやその何十倍、何百倍の報いがあるはずだ。 なぜか。元手がかかっているからである。博士が、ビートたけしに憧れて入門して以来、さまざまな仕事の現場で、藝人さんたちと話し、考え、感じ、見聞きしてきたことがぎゅっと濃縮されている。こんなに濃縮されていいのか、と思うくらいに詰まっていて、読んでいて、申し訳ない、と思うくらいである。 実は、ぼくは博士を一度だけコワイ、と思ったことがあった。成城学園前から歩いていくレモンスタジオでの番組の収録で、スティーヴ・ジョブズを初めとするいろいろな人を引用して、「変人が日を救う!」みたいなプレゼンをしたら、それが案に反してブーイングで(ディレクターも意外な反応だったと言っていた)、特に博士がキツかった。 ぼくがプレゼンター席に立っていたら、博士が横を、「茂木さんにし

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2013/04/28
    人間、苦しくても、泥にまみれても、いかに生きていくべきかと。
  • 茂木健一郎 クオリア日記: 「変わり者を消費すること」

    英文ブログQualia Journal(http://qualiajournal.blogspot.jp/)に日書いた文章の翻訳です。英文は、下の方にあります。 日社会の今日深い謎の一つは、はぐれものに親切だということである。あなたは驚くかもしれない。きっと、均質な社会だと聞いていたことだろう。同化圧力が日では強いという情報も手にしていたことだろう。これらの観察は、確かに正しい。しかし、日社会は、はぐれ者、別の言い方をすれば奇妙な人たちに寛容なことも事実なのである。彼らが娯楽を提供してくれる限りにおいて。 あなたは、当に普通ではないことを言うかもしれない。あなたは、とてもユニークな教育システムを提案するかもしれない。あなたは、日の社会がいかに腐敗しているか、証言するかもしれない。あなたが、その際、同時に何らかの意味での娯楽を提供する限り(あなたのものの言い方がかわいらしいのかも

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    SasakiTakahiro 2013/03/31
    日本は、それを一つの産業にした。
  • 茂木健一郎 クオリア日記: 自分の人生における「遷宮」とは何なのだろうと、考えた。

    神宮会館で会をしたあと、なんとはなしに歩きたくなって、夜のおかげ横町をそぞろ歩きして、内宮の橋の前まで来た。 衛視さんがいらしたので、「明日は何時から御垣内参拝できるのでしょう?」とうかがうと、「そうですね、6時くらいには」とおっしゃる。 それで、何とはなしに安心して、部屋に戻った。 翌朝、起きると、もう6時だった。 急いで、Yシャツとネクタイを来て、ジャケットを羽織り、その上にダウンを着て外に出た。 空気は、ひんやりと冷たかった。 おかげ横町は、昨日の暗闇とは一変して、すがすがしい朝の空気の中にある。 橋を渡ると、もうすでに人が歩いている。遷宮の年であり、週末なので、こうしていらしているのだろう。 もう、次の社殿が出来ていた。真新しい木が、ぴかぴかと美しい。神さまは、常若。新しい正宮にお住まいになる日も近い。 私が初めて伊勢に来たのは、前回の遷宮の時だった。あれから二十年。ずっと、社殿

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    SasakiTakahiro 2013/03/17
    これからは、社殿が向かって左側にある。新しい時代に入る。その二十年を、私はどう生きるのだろう。
  • 茂木健一郎 クオリア日記: 「偏差値が低い」とされている大学の関係者のみなさんへ

    まずは、人間の能力はペーパーテストで測れるものではない、ことを再確認しておくべきでしょう。 その上で、もし、日の受験のあり方がすぐには変わらないのだとすれば、また、人々が、日教育の中で「洗脳」されて、「偏差値」という、奇妙な迷信を信じ続けるのだとすれば、その中で、予備校たちによって「偏差値が低い」と勝手に決めつけられた大学の関係者がとるべき「戦略」は、「そういうのうちは関係ない」と断固拒否することだと思います。 各予備校は、まことしやかな「偏差値表」のようなものを配って、それが各高校に掲載されているという実態があるわけですが、ます、そのような「偏差値表」に大学の名前が掲載されることを拒否してみてはいかがでしょう? また、実際に、入試においては、志願者の能力、資質、将来性、志願動機を総合的に判断して合否を判定しているため、各予備校が計算する「偏差値」などは、うちの入試には一切関係ないと

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    SasakiTakahiro 2013/03/15
    「そんなものにとらわれるな!」。
  • 茂木健一郎 クオリア日記: MENSAのこと

    JAPAN MENSAのことを、昨日テレビでやったみたいで、それで、私も会員だ、みたいなことを言ってたみたいで、メールで問い合わせてきた人がいた。 MENSAというのは、「IQが高い」ということを、唯一の会員資格としている組織で、それだけ聞くとなんだかイヤミな組織のようだけれども、まあ、ちょっと読んで見てください。 私がMENSAのことを知ったのは、高校の時。定期購読していた「リーダーズ・ダイジェスト日版」(今はない)で、確か、IQ130以上(全人口の上位2%)を唯一の会員資格としている、とか書いてあった。 それで、なぜぼくが「じゃあ、受けてみようかな」と思ったのかと言うと、会の説明に、「会員の職業はさまざまです。医者や弁護士、大学教授もいますが、ダンサーやウエイトレス、トラックの運転手もいます」みたいなことが書いてあって(いかにも、原文が英語で、訳している、という感じだよね)、「あっ、

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    SasakiTakahiro 2013/02/22
    もし興味がある人は、試験受けてみたらどうでしょう。
  • 茂木健一郎 クオリア日記: ジョブズのスタンフォード大学でのスピーチから、ジョブズが歩いた切実な理由。

    人にとって、英語を空気のように感じる環境が不可欠だと信じて、毎日、こんなメルマガを発行しています。 樹下の微睡み 英語塾 第78回 ジョブズのスタンフォード大学でのスピーチから、ジョブズが歩いた切実な理由。 偶数回の講座では、さまざまな英文を読んでいます。引き続き、アップルの創業者で、2011年に亡くなった、スティーヴ・ジョブズさんに関する英文をとりあげましょう。 今回は、ジョブズさんのスタンフォード大学でのスピーチから、「歩く」ということについて考えさせる部分を取り出します。 2005年6月12日、スタンフォード大学の卒業式でのスティーヴ・ジョブズ氏のスピーチは、今や古典、伝説の仲間入りをしています。 全編、ぐっとくるんですよね。人生の重みが、かかっています。 それでは、今回の英文です。 It wasn't all romantic. I didn't have a dorm roo

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2013/02/21
    歩くということ。
  • 茂木健一郎 クオリア日記:  米長邦雄さん。大きい人だった。

    米長邦雄さんが亡くなった。何度かお目にかかって、その大きなお人柄に感銘を受けていただけに、早すぎる死が悼まれる。 当に、大きい人だった。 ご自身が、コンピュータの将棋ソフトと対戦され、また将棋連盟会長として、棋士と将棋の棋戦を仕掛けるなど、新しい時代における将棋のあり方を考え抜かれた方だった。 米長さんのことで、どうしても書いておきたいことがある。 あれは十年くらい前だったか。対談させていただく機会があった。その際、米長さんに、将棋は男性と女性の棋戦が別で、女性棋士はなかなか男性に勝てないけれども、そのことについてどうお考えですか、とご質問した。 その時の米長さんの答に、私は大変深い感銘を受け、今でも忘れることができない。 米長さんはきっぱりと言われた。 「私は、男性と女性で、将棋の能力に差があるとは思っていません。将来、必ず、女性で男性と闘って名人位をとる人が出てくると思います。問題は

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2012/12/20
    世間で、男女の脳の差がどうだとか安易に決めつける風潮がある中で、米長邦雄さんはなんと大きく、そして厳しい方だったことだろう。
  • 茂木健一郎 クオリア日記: 民主党による政権交代の後に起こったこと。

    茂木健一郎 次の総選挙が近いと言われている。日をよりよい国にするために、私たちが直面している政治的な課題は何か。今後の日の道筋を見極めるために、直近の過去を振り返って整理しておきたい。 2009年の民主党による政権交代は、戦後ずっと続いていた自民党による長期政権に終止符を打ち、日にも、世界の民主主義国で標準的な格的な政権交代のスキームをもたらすものとして注目され、期待された。 課題になっていたのは、日の統治機構の立て直しであった。戦後、長期政権が続いてきた中で、官の力が強くなりすぎたと多くの人が感じていた。民間の活力に基づく国の再生を図らなければ、日の復活はないと考えられていたのである。 ここで、大前提として確認しておくべきことは、民主党が政権交代の課題として挙げた構造改革や、霞ヶ関の統治機構の立て直しは、統治機構をよりインテリジェントで「筋肉質」のものにするという意味で国の発

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2012/09/12
    民主党による政権交代という改革への試みが失敗に終わったことは、日本にとってほろ苦い経験だと言うしかない。
  • 茂木健一郎 クオリア日記: 人は、なぜ初詣をするのだろう。

    人は、なぜ初詣をするのだろう。 神仏にお願いをする、一年の誓いを立てる。いろいろな意味合いがあるだろう。 手を合わせて、目を閉じている間に、具体的な言葉を唱えるという人も、頭の中が真っ白になっているという人もあるだろう。 子どもの頃から、手を合わせている、あの時間が不思議だった。何かお願いごとをしようとも思うが、大したことが浮かばない。また、お願いすると言っても、誰に頼んでいるのかわからない。ご尊や御神体を、いつも意識しているわけではない。 ある時期から、こう思うようになった。参拝は、自分の心を整えるために行うのであると。 確信したのは、伊勢神宮の内宮で御垣内参拝をしたときである。心が、今までに経験したことがないほどすうときれいになって、純粋なものが取り戻されたように感じた。 人間は、生きているうちにいろいろな雑事にまみれる。それはある程度仕方がないことであっても、きょろきょろしているう

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2012/01/02
    その瞬間、一つのクオリアが立ち上がる。
  • 茂木健一郎 クオリア日記: 日常が底光りする理由

    日常が底光りする理由  茂木健一郎 最初に見た小津の映画は、「東京物語」だった。私はその頃大学院の学生で、講師のアルバイトをしていた塾の近くのレンタルビデオ屋で、正月休みに他の映画と一緒に借り出した。 当時、私は、ヨーロッパ映画ばかりを見ていた。西洋かぶれの青年だった。日映画に、ヴィスコンティやタルコフスキーに相当する人がいるとは、思ってはいなかった。もちろん、「東京物語」が傑作であるということは聞いていた。だからこそ、レンタルビデオ屋で目に止まったのだろう。しかし、「惑星ソラリス」や、「イノセント」に匹敵するような体験が、「東京物語」という作品の中に潜んでいるとも期待してはいなかった。 実際、最初に見た時の印象は、何だか良くわからないものに出会ったという感じだけだった。自分が何を見たのか、良くわからなかった。ただ、見終わった後に、何かわだかまりのようなものが残っていた。 それで、3月

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2011/10/23
    人間にとっての普遍は、タナトスの先にあるのではなく、日々の感覚の具体の中にある。
  • 茂木健一郎 クオリア日記: ジョブズは、醜い技術の世界を、美しくした

    朝、ツイッターのタイムラインを見ていて、一報を知った。「えっ!」と、言葉にならなかった。 ある程度は、予期していたのかもしれない。それでも、こんなに急にそれが来るとは思っていなかった。時が経つに連れて、失われたものの大きさに、ぼくは心が重くなっていった。 ニューヨークタイムズに引用された言葉に、「ジョブズは、醜い技術の世界を、美しくした」(“R.I.P. Steve Jobs. You touched an ugly world of technology and made it beautiful.”)とあった。ぼくの気持ちもそうだ。コンピュータの世界は、醜い技術、正確に言えば、美的なセンスなどどうでもいい、という人たちがつくる技術に支配されていた。 それが、ジョブズが出てきて変わった。ユーザーの「エクスペリエンス」の質。これが、コンピュータを考える上で大切なものであること。真剣にこの命

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2011/10/07
    ジョブズ亡き今、誰がその遺志をついでいくのだろう。放っておけば、醜い技術があふれ、支配していくこの世界で、誰が技術を美しくしてくれるのだろう。
  • 茂木健一郎 クオリア日記: 言葉って、何を交わしているかではなく、交わしていること自体に意味があるのだろう。

    講演会場で、登壇前に着替えるなどと言って、そのままどこかに行ってしまう。 階段を下りると、生け花展をやっていた。「見ていいのですか」とかなんとか言って、入っていく。 いろいろな流派の人がやっている。それぞれ、一生懸命活けたのだろう。結局、人と向き合っている、そんな気がする。 いよいよ観念して会場に戻った。シャツとジャケットに着替えたら、そろそろ時間だ。 「入場です!」と言われて並んだ椅子の間を、拍手を受けながら歩いていく、とまどって、いたたまれなくて、さっと早回しで済ませてしまいたくなる。 会場にいらした方の顔を拝見しながら、懸命にお話しする。笑っていただいたらいい、肯いていただけたらいい、時には、ほろりと泣いてくださってもいい。 あと15分で、「何かご質問はないでしょうか」と切り上げる。でも、当はこの言葉以外の何かを発したいのだ。 音の一方通行のまま終わるのがイヤだ。音を発するだけでな

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    SasakiTakahiro 2011/09/08
    結果として相手の声が聞こえれば、それでいいのだろう。
  • 茂木健一郎 クオリア日記: 言葉がひとつのデザインならば

    ふらふらと歩いていると、車が停まった。あっ、これだろうな、と思ったら、やっぱりそうだった。 中から現れた、パツパツ髪の男。すらりとした身体に、黒いジャケットをまとっている。 佐藤可士和さん。お会いするのは久しぶり。 「どうも!」 握手を交わす。 らせん階段を下りる。スタジオへ。 ジャケットは、Shellyに言われる前に植田工に目配せして、スチームをかけてもらった。 人には「持調子」があると書いたのは夏目漱石。可士和さんと話しているうちに、いろいろと思いだしてきた。 一番大切なメッセージ。デザインとは、何かに包み紙をかぶせることではなくて、むしろはぎって、その質、一番よいところをまっすぐに伝えること。 そのように考えると、デザインとか、プランニングとか、いろいろなことの見え方が変わってくるよね。 Shellyがいいのは、自分が納得しない言葉は口から発しないこと。 言葉がひとつのデザインなら

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    SasakiTakahiro 2011/09/03
    デザインとは、何かに包み紙をかぶせることではなくて、むしろはぎって、その本質、一番よいところをまっすぐに伝えること。
  • 茂木健一郎 クオリア日記: 海老蔵さんの「富樫」。

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2011/07/06
    舞台の上の役者というものは神に通じる存在であり、日常とは隔絶しているのだ。
  • 茂木健一郎 クオリア日記: 被災地での大相撲中継

    ある方から、こんな情報をいただきました。 被災地で「大相撲が見たい」という声が上がっていることをNTTの社員が聞き、始まった動きがあるのだそうです。 5月8日から5月22日に開催されている技量審査場所について、相撲協会とgoo、現地NTT、ぷらら等が共同で、被災地の避難所のテレビに相撲映像を生中継しているとのこと。 朝の8時30分頃から打ち出しの18時頃まで、序の口から始まって、結びの一番まで、テロップと実況解説が付いているとのことです。 NTTの現地支店スタッフとgooのメンバーが、できる限りの避難所に映像配信の環境を設置しているとのこと。 流れている映像は、協会公式のサイトの「goo大相撲」の項目からでも、確認できるとのことです。 http://www.sumo.or.jp/index.html (短縮)http://p.tl/0zMX 特に、お年寄りの方の中には、大相撲の中継を当に

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    SasakiTakahiro 2011/05/11
    巡業にも行ってほしい。
  • 茂木健一郎 クオリア日記: バカになればいい。賢くなればいい。バカになることと、賢くなることは、きっと同じなのだ。そこに生命の運動がある限り。人間である限り。

    バカになればいい。賢くなればいい。バカになることと、賢くなることは、きっと同じなのだ。そこに生命の運動がある限り。人間である限り。 先日、夏目房之介さんと対談したとき、興味深いやりとりがあった。周知のように、漱石は凄まじいまでの秀才。それが、留学先のロンドンで精神を病んで、日に帰り、ふとしたきっかけで書いた『吾輩はである』で開放された。小説を書くというたのしみに目覚めた。 それからの漱石の人生は、いうなれば、いかにバカになっていくかということだった。そうじゃないと、人間の苦しみや、悩みや、存在することのやり切れなさなど書けない。学問の塔に籠もっていては、小説に魂を入れることができない。 ステキだな、バカになるということ。 そしたら、房之介さんがいたずらっぽく言った。ぼくは、マンガが好きで、マンガばかり書いていて、大秀才だった漱石とはまったく逆のスタート地点だけど、それを突きつめたら、マ

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2011/04/09
    世界に対するものの見方が深いこと。遠くから響くものに、耳を傾けていること。自分の内側からこみ上げるものと、対話しているということ。
  • 茂木健一郎 クオリア日記: 風評の当事者になった時

    金沢で、「風評被害」の実態を聞いた。ある老舗の温泉旅館は、外国人の予約がことごとくキャンセル。お寿司やさんも、外国からのお客の来店がぴたりと止まったという。 帰りの飛行機で、金沢の「銭屋」で活躍する高木慎一朗さんとご一緒になった。気仙沼に、炊き出しなどのシステムの構築に向かうという高木さん。2週間後にはシンガポールで日料理を作るのだけれども、素材が一切入って来ないのだという。 「醤油だって、震災前にすでに輸入されていたものしか使えないのです。」 東京の街は、相変わらず暗い。ホテルでは、外国人観光客が皆無に等しいと聞く。 これまで、風評被害についてはいろいろなことを見聞きしてきたが、今は、日全体がその対象になっている。 自分がその当事者になって見ると、風評被害というのは不当だし、何だか骨身にしみるような気がする。その一方で、上等じゃないか、と反発する気持ちもある。 風評を受けようが何だろ

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    SasakiTakahiro 2011/04/06
    風評被害というのは不当だし、何だか骨身にしみるような気がする。その一方で、上等じゃないか、と反発する気持ちもある。
  • 茂木健一郎 クオリア日記: 一緒に山を登った「唐津のおばあちゃん」

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2011/04/04
    「愛の死」、流れゆく風景、おばあちゃんとの思い出。