深刻な事態が続く東電福島第一原子力発電所。1号機から3号機で見つかった高い濃度の放射性物質を含む水の除去が遅れており、冷却機能の本格的な回復は思うように進んでいません。なぜ作業が進まないのか。 水野倫之解説委員が解説します。 東電福島第一原発の現状は、タービン建屋、さらに建屋の外と、放射性物質による汚染が次々と広がり、冷却機能回復のための本格的な作業に全く入れない深刻な状態です。 きょうは4号機の中央制御室の照明が点灯するなど、復旧作業は一部では前進しています。 しかし原子炉を冷やして熱くなった水をさますためのポンプの電源などが、タービン建屋に入っていて、水を抜かないことには、復旧作業に入れない。今はこの水をいかに抜くかが焦点です。 その水抜きですが、水抜きの作業自体は徐々に始まっているが、はたしてタンクが足りるのかどうかという問題があるんです。 たまっている水の量だが、トレンチ部分だけで