この数週間、不可解な展開を続けてきたトランプ大統領による「オバマ大統領がトランプタワー盗聴」疑惑は、さらに奇妙な話になった。 “実行犯”は英国の情報機関「政府通信本部(GCHQ)」との「見解」をホワイトハウス報道官が紹介。さらにトランプ氏自身も会見の場で、ドイツのメルケル首相まで巻き込み、”盗聴被害者”としての「共通点」があるとジョークを飛ばす。 荒唐無稽なツイートで注目を集める、という手法を続けてきたトランプ大統領。ただ、今回はその手法が裏目に出ているようだ。 騒動の余波がたたり、トランプ氏の支持率は、就任以来の最低記録を更新した。 ●「マッカーシズムだ」「ウォーターゲート事件だ」 発端は3月4日朝6時半の、トランプ大統領によるこのツイートだ。 恐ろしい! オバマ氏が私の当選の直前、トランプタワーを〝盗聴〟していたことが判明した。結局、何も見つけられなかった。これはマッカーシズムだ! T