新国立競技場の整備計画の見直しを巡り、事業主体のJSC=日本スポーツ振興センターがすでに契約したデザインや設計などの費用60億円近くの大半が戻らず、デザインした建築家から損害賠償を求められる可能性があることが分かりました。 JSCによりますと、これまでに行った契約の額は60億円近くに上り、大半が戻らない見通しだということです。費用の内訳は、設計会社の設計業務が36億円余り、デザインしたイラク人女性建築家のデザイン監修がおよそ15億円、それに、施工を予定し設計にも携わった建設会社2社の技術協力がおよそ8億円となっています。 またJSCは、女性建築家に対して契約上、違約金は発生しないものの、今後、建築家側から「オリンピックスタジアムのデザインを手がけた実績を失うことなどに対する損害賠償を求められる可能性がある」としています。 一方で、すでに今月9日に建設会社のうち1社と契約したスタンド部分の工