【モスクワ=関根和弘】ロシア大統領府は9日、老舗の国営通信社、ノーボスチ通信を廃止し、新たな国営通信社「ロシア・トゥデイ」を設立することを発表した。プーチン大統領はかねてよりロシアのイメージ改善を訴えており、背景には国営メディアを再編し、対外宣伝能力を強化する狙いがあるとみられる。 大統領府によると、「ロシア・トゥデイ」は、ノーボスチ通信を土台に設立。政府の政策や国民の暮らしについて海外に発信していくことを基本的な業務とする。国営ラジオ局「ロシアの声」も廃止し、その機能を取り込む。 組織トップは大統領が任命、解任することができる。初代トップには有名なテレビ司会者が起用される見通しで、3カ月以内の開設を目指すという。