「食生活指針」という言葉をご存じでしょうか。私たちが健康で長生きするためには、どのような食生活ををすると良いのかを一般の方にもわかるように要点を箇条書きに示したものです。食生活指針には食育、農林政策、健康など複数の分野にまたがるため、文部科学省、厚生労働省、農林水産省の3省が策定に関わっています。 食生活指針という名前は知らなくても、1日30品目を摂りましょうというフレーズは知っているという人はいるかも知れません。これは1985年に策定された「健康作りのための食生活指針」の一つ目「多様な食品で栄養バランスを」という項目の目標です。新しい食生活指針にはの項目はありませんが、実は2000年の改正で既になくなっているこたことは案外知られていないようです。 この30品目というのはあくまで多様な食品で偏りの少ない食生活にしましょうという趣旨の言葉ですが、本当に30品目を目指してしまうと食べ過ぎが懸念