スパコン凍結 科学技術立国の屋台骨が傾く(11月22日付・読売社説) 科学技術に対する新政権の基本姿勢が問われるのではないか。 文部科学省の「次世代スーパーコンピューター(スパコン)」開発事業が、行政刷新会議の事業仕分けで「事実上の凍結」とされた。 スパコンは科学技術研究用の高速計算機だ。最新のものはパソコンより100万倍も速い。 コンピューターの頭脳であるCPU(中央演算処理装置)が1000個以上、その他部品も高速動作するものを使う。本体も巨大なことが多く、計算時の発熱を防ぐため、ほとんどが空調完備の大部屋や建屋に設置されている。 気候変動予測や航空機設計、生命現象の解明など多分野で「シミュレーション(模擬実験)」に使われている。実際の実験が難しい分野では欠かせない。研究期間の短縮、費用の圧縮もできる。 その重要性から、世界で開発競争が展開され、日本の計画も世界をにらんでいる。こうした意