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ブックマーク / pooneil.sakura.ne.jp (14)

  • pooneilの脳科学論文コメント: Eye Tribe + Processingで視線位置のデータ収集してみた

    Eye Tribe + Processingで視線位置のデータ収集してみた 以前のブログ記事でも書いたことがあるけど、Eye Tribeをいじってる。Eye TribeというのはUSB3で接続するポータブルなアイトラッカーのことで、アイトラッカーってのは人の視線がどこを向いているかを計測する機械。 たとえばこのアイトラッカーをパソコンの画面の下にくっつけておけば、使用者が画面上のどこを見ているかを調べることができる。だから広告業界とかにとっては重要なツールになる。もしくはマウスの代わりの入力デバイスとして使うこともできる。たとえばこの映像とか見るとゲームでの応用とかもできるのがわかるかと思う。 入力デバイスとしてのアイトラッカーのもう一つの重要な用途は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などで発話、キーボード入力などが出来ないような状況でも眼球運動は可能であるような場合で、この場合アイトラッ

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    TYK 2015/12/04
  • pooneilの脳科学論文コメント: DKL色空間についてまとめ

    ■ DKL色空間についてまとめ さてさて今度はDKL色空間についていろいろ調べる必要が出てきたので、まとめを作りました。数式がたくさんあるので、エントリでは簡略化してます。くわしくはPDFファイルをどうぞ。こちらから:dkl3.pdf [要旨] 1) DKL色空間とは、色空間を網膜以降の色処理の三つのチャネル(Luminance, L-M, S-(L+M))の軸によって表現したものです。モニタのRGB値からDKL空間への変換を簡単に説明します。2) Brainard 1996に準拠して、LMS色空間からDKL色空間への変換行列を導出します。3) さいごに、DKL色空間が持つややこしい点について言及します。 [さまざまな色空間] 網膜には三種類の錐体(L-cone, M-cone, S-cone)があって、脳内の色の処理はL-, M-coneの情報を使っているparvocellular pa

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    TYK 2013/12/11
  • pooneilの脳科学論文コメント: James DiCarloのuntangled representation space

    ■ James DiCarloのuntangled representation space こないだの神経科学大会のときに招かれたJames DiCarloが生理研にやってきてトークをしました。私もラボツアーに入れてもらって、宮下研時代の仕事についての話をしたり、いまの自分の仕事を説明したり。(hit-missでeye positionに差がないかチェックしたほうがよいと言われた。) James DiCarloは以前はJohn MaunsellのところにいてIT neuronの反応選択性とeye movementの関係についての一連の仕事をしてきました。 DiCarlo JJ, Maunsell JH. "Anterior inferotemporal neurons of monkeys engaged in object recognition can be highly sensi

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    TYK 2013/01/23
    SVM
  • pooneilの脳科学論文コメント: 大学院講義準備中 / 応答潜時と正答率をモデルするdiffusion model

    ■ 大学院講義準備中 / 応答潜時と正答率をモデルするdiffusion model 駒場集中講義「意識の神経科学」吉田正俊(生理研)は1月10日(木)3・4・5限(13:00-18:00), 1月11日(金)3・4限(13:00-16:20)、講義室は駒場キャンパス15号館4階409号室。学務情報:広域システム科学特殊講義Ⅴ なお、講義は英語で行いますが、途中質問タイム多めにとって(日語質問可)、脱落しないように話をする所存。あとトピックごとの構成なので部分的に聴講しても意味が分かるようにする予定。(努力目標) 正月明けて、駒場集中講義モードへ。研究所所属の者としては、この講義をいいものにして、「教育歴」として胸を張れるようにしたい。そういうわけできっちり仕上げていくつもり。 以前「次回の駒場の大学院集中講義 90min * 5 「意識の神経科学」の構想を練る」というエントリを書いたけ

  • pooneilの脳科学論文コメント: 脳科学辞典「サリエンシー」の項目書いた

    ■ 脳科学辞典「サリエンシー」の項目書いた 脳科学辞典の「サリエンシー」の項目を書いた。著作権に関しては「各用語解説の著作権はそれぞれの執筆者に帰属します。執筆者は編集委員会へ無償で非独占的に使用する権利を与えています」となっている。そういうわけで、査読されるまえの原稿をブログ用の記事として活用してみる。 英:saliency 類語・同義語:顕著性。サリエンス(salience)。 サリエンシーとは もし夜空に月が光っていれば月にすぐに目が向くだろう。これは月が目立つ(salient)からだ。このように感覚刺激がボトムアップ性注意を誘引する特性を「サリエンシー」と呼ぶ。 夜の月がsalientであるのは周りの空と比べて明るいからであって、昼の月はsalientではない。つまり、サリエンシーは刺激の時間的または空間的配置によって決定づけられるものであって、その刺激自体の特性ではない。明るいス

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    TYK 2012/12/25
  • pooneilの脳科学論文コメント: フリストンの自由エネルギー原理関連ツイートまとめ

    ■ フリストンの自由エネルギー原理関連ツイートまとめ (2012/6/22)昼ご飯でTom Froseとけっこう突っ込んだ話が出来たので(フリストンの自由エネルギー原理とヴァレラのコヒーレンス理論とか)これは有意義でした。 わたしの折衷主義的なアイデア(dorsalはenactiveでventralはpredictive coding)はTom Froseを満足させることは出来なかったけど、「自由エネルギー原理が平衡状態を前提としたものである点が限界」ということで意見が一致しました。 (2012/6/23)Tom Froseにも同じこと言われた。川人先生の双方向理論と同様、感覚と運動両方に適応できるところがインパクトなのはその通り。Predictive codingは腹側に限る、という方が正確です。背側腹側かは不明だけど、理論適応範囲を定めたいという動機です。 サッカードによる視覚探索の場

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    TYK 2012/12/10
    脳の計算論
  • pooneilの脳科学論文コメント: 駒場講義レジメ 意識と注意の脳内メカニズム(2) 意識

    ■ 駒場講義レジメ 意識と注意の脳内メカニズム(2) 意識 前回の続きで、6月20日の学部講義 (教養学部広域科学科、生命・認知科学科「システム科学特別講義II」) のレジメの後半です。 [What is consciousness?] Let's start from a common-sense definition, not from an analytic definition. (John Searle) Example: Water A common-sense definition: water is a clear, colourless, tasteless liquid, it falls from the sky in the form of rain, and it is the liquid which is found in rivers and seas. A

  • pooneilの脳科学論文コメント: 駒場講義レジメ 意識と注意の脳内メカニズム(1) 注意

    ■ 駒場講義レジメ 意識と注意の脳内メカニズム(1) 注意 東大駒場の池上さんに誘われて、6月20日に教養学部広域科学科の学部講義で90分*2喋ってきました。(教養学部広域科学科、生命・認知科学科「システム科学特別講義II」) これはいろんな人が毎週喋るオムニバス講義というもので、こんなリスト: 5月9日 藤井 直敬  社会的脳機能を考える 5月16日 茂木 健一郎 システム認知脳科学 5月30日 國吉 康夫  身体性に基づく認知の創発と発達 6月6日 多賀 厳太郎 発達脳科学 6月13日 三輪 敬之  コミュニカビリティと共創表現 6月20日 吉田 正俊  意識と注意の脳内メカニズム ちょっと私が出てって大丈夫だろうかとビビりつつ、受講生の数は25人くらいということで聞いていたのでまあ気楽に、と行ってみた。そしたら、満員になって40人くらい(<-数えてやがる)となっていて、「意識研究」へ

  • pooneilの脳科学論文コメント: A three-choice reaction time task using Arduino

    ■ A three-choice reaction time task using Arduino I have been using Facebook for a while. I imported my blog and it works ok. Now I decided that I will occasionally post some entries in English. Recently I made a simple reaction time task using Arduino. So it will be a good material to write in English because it may interest English-speaking readers. Arduino is a set of hardware (with AVR microco

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    TYK 2012/09/28
  • pooneilの脳科学論文コメント: 信号検出理論の感度(d-prime)にエラーバーを付けたい!(解決編)

    ■ 信号検出理論の感度(d-prime)にエラーバーを付けたい!(解決編) 以前 「SDTのd'にエラーバーつけたい。」ってのを書いたことがあるけど、このときの図の軸をpではなくてnorminv(p)にしてしまえばd'が等しいところが並ぶのでCDFの計算が簡単になる。 これでconfidence intervalも計算できるんで、解決って思ってたんだけど、元のp(hit), p(fa)での軸も悪くないんではないかということに思い当たった。というのも、大して大きいデータではないので、N=hit+miss, M=fa+crを固定した上で、p(hit), p(fa)をそれぞれ0-1までふって尤度を計算してやれば、たかだかM*N個の尤度の計算で済む上に、もっとも重要なことは、p=0,1での尤度の計算も出来る。 norminvだとここはInf, -Infに発散してしまうのでd'が計算できないわけだけ

  • pooneilの脳科学論文コメント: Marrのrepresentationとprocessをベイトソン流に解釈する(2)

    ■ Marrのrepresentationとprocessをベイトソン流に解釈する(2) 前回からの続きです。では、これを使って、以前書いたMarrの3x2の静的構造(三つのレベル * process/representation)を、弁証法的にメタに上っていけるような構造として捉え直すことができるんではないか、なんてことをわたしは考えた。まだかなり生煮えなアイデアなのだけれど、書いてみましょう。書いてると整理できてくる。 例として、decision taskをやっているときのLIP-FEF-SCニューロンの活動をrise-to-thresholdモデルを使ってモデル化する状況を考えてみる。われわれはLIP-FEF-SCニューロンの活動を記録する。単一ニューロンかもしれないし、集団かもしれないし、LFPかもしれない。また、発火頻度を扱ってるかもしれないし、correlationやcoher

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    TYK 2012/08/24
  • pooneilの脳科学論文コメント: ヒトの脳にはニューロンがどのくらいあるか

    ■ ヒトの脳にはニューロンがどのくらいあるか ヒトの脳にニューロンがどのくらいあるかちゃんと測った論文がAzevedo et.al. 2009で、860億個だそうな。体積の80%を占める大脳皮質に19%のニューロンがあって、体積の10%を占める小脳に80%のニューロンがある。なにげに小脳すごい。この事実は小脳の重要さを強調するために引用されたりする。たとえばRoger LemonのLife without a cerebellum。 小脳の説明をするのに、大脳はCPUで、小脳はGPUで並列計算するのに向くアーキテクチュアになっていて、わざわざM1から長い線維伸ばして計算させてまた戻すとかコスト払っているので、大脳皮質の構造では出来ないようなことをやってんだろう、とか説明をしたりする。ほんとうのところはわからない。小脳に聞いてください。 Azevedo et.al. 2009でのもう一つのポ

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    TYK 2012/03/23
  • pooneilの脳科学論文コメント: ヘッドマウント式で眼球運動計測

    ■ ヘッドマウント式で眼球運動計測 3年前のエントリ「EyeLinkってどうなんですかね 」でCCDカメラによる眼球運動計測システムについて多少調べたことがありました。あれから業者の方にデモしに来てもらったりとかいろいろやってたんですが、けっこうバカにならない金額なんで、なかなか先に進んでいませんでした。 でも新プロジェクトのこととか考えつつ、今回の脳プロ分科会とかに行ってきて、「ヘッドマウント式で、ヘッドフリーで眼球運動計測(eye, gaze, head)」についていよいよ気で進めていく気になりました。「でもお高いんでしょう?」(通販番組っぽく) そうしたら、絶妙なタイミングでMakeのブログで「EyeWriter - 安価な視標追跡器具」なんてのを発見。これは、視標追跡装置(eye tracker)がハードウェア(4000円のプレステ用webカメラ)もソフトウェア(open sou

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    TYK 2012/02/10
  • pooneilの脳科学論文コメント: 神経生理必読文献リスト作ってみました

    ■ 神経生理必読文献リスト作ってみました 神経生理必読文献リストを作ってみました。1980年代までのもので、non-human primatesでのsingle unit studyで読むべきだろうというものについてリストしてあります。初期のものについてはfrogだったりcatだったりしますが。全部読んでいるわけではありません。それから、どうしても分野が偏ります。いまのところvisionとsaccadeがメインです。追加を歓迎します。RabbitだけどH Barlowとかも入れるべきか。初期の方はどこがいちばんのoriginかというと難しいです。 おもにニューロン記録について作ってみましたが、同様にして、anatomyやlesion studyやhuman patient neuropsychologyなどでも作ることが出来ることでしょう。これらは歴史がありすぎて、私はフォローできません。

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