的場光昭の例の本について,続き。無敵の論法「はずがない」 これまでも,歴史修正主義におけるこの無敵論法については,たとえばid:Apemanさんなどが指摘してきたが,的場はそれを臆面もなく利用する。 また「アイヌ民族の墓を荒らした遺骨収集の経緯」の調査を[旭川アイヌ協議会は――引用者註]求めていますが,日本政府および日本の学者たちは決してアイヌの人骨を粗末には扱わなかったはずです。そのことは次の経緯から容易に想像がつきます。 慶応元(一八六五)年,函館のイギリス領事官員[原文ママ――引用者註]とイギリス人博物学者がアイヌの墓を発掘して計十七体のアイヌ人骨を盗掘しました。アイヌの訴えで箱館奉行はイギリス領事ハワード・ワイスに盗掘事件の究明と人骨の返還を強く要求し,当該領事館員ら三名は処罰され,またハワード・ワイス領事も解任されています。またこの際アイヌ遺族には二百五十両(現在のお金に換算して