タグ

ブックマーク / onboumaru.com (2)

  • 砂村隠亡丸の余苦在話-よくあるはなし-

    こんな話がございます。 遠きいにしえより、我が朝におきましては。 辻占(つじうら)だの、橋占(はしうら)だの。 そういったものをよく行いま... こんな話がございます。 播州は室津、室の泊まりト申しますト。 古くヨリ栄えた湊町でございまして。 また、我が朝の遊女の始まりの地トモ申しま...

    砂村隠亡丸の余苦在話-よくあるはなし-
    YAA
    YAA 2016/08/06
  • 大歳の火 | 砂村隠亡丸の余苦在話-よくあるはなし-

    こんな話がございます。 ある山深い村に若い夫婦がおりまして。 夫の母親と三人で、同じ屋根の下に暮らしておりました。 ある冬のこと。 大歳(おおどし)、つまり大晦日の晩のことでございます。 外はしんしんと雪が降っている。 三人はこの年最後の事を終えて、囲炉裏にあたっておりました。 嫁は何だかそわそわとする。 自分でもよく分かりませんが、今日に限って心が落ち着きません。 ちらりと姑の方を見る。 いつにもまして、険しい表情で囲炉裏の火を見つめておりました。 囲炉裏の火越しに見えたその姿が。 炎に包まれたようにゆらゆらと揺れている。 嫁はふっと魅入られたような心持ちになった。 「これからは、お前が火種を守らなければならねえ」 姑が炎を見つめたまま、嫁に言いました。 嫁はどきっとして、夫の方に思わず目をやる。 夫は、安心させようと、深く頷いてくれました。 ト、二人の視線を遮るように、姑が冷たく言い

    大歳の火 | 砂村隠亡丸の余苦在話-よくあるはなし-
    YAA
    YAA 2016/08/06
  • 1