12月から6代目新快速車両として運用を始める225系=10月23日、大阪市北区のJR大阪駅(松村信仁撮影) 京阪神地区を結ぶJR西日本の新快速が走り始めてから10月1日で40年が経過した。今では朝のラッシュ時から深夜まで走り、京阪神の通勤通学には欠かせない存在だが、登場当初は鉄ちゃん(鉄道マニア)も驚くようなエピソードが隠されていた。 新快速は、昭和45年10月1日、旧日本国有鉄道(国鉄)が近郊電車のイメージアップを目的に、運行を開始した。当時の区間は京都−西明石間で、昼間に6往復のみ。しかも、車両は113系という近郊形の3扉車。平成10年ごろまで横須賀線(東京−久里浜間)で走っていたのと、ほぼ同じものだ。 実は、この新快速にはお手本があったという。東京都内を走るJR中央線で昭和42年に特別快速が登場した。並行して走る京王電鉄が特急を走らせたことへの対抗策だった。 東海道新幹線が開業した3