これももう10年以上前の話なんですが、 母語が日本語ではない人が、「日本語」で書いた文章を 読んだことがあります。 詳しいことは書けませんけど、 大人になってから日本に来た方で 当時、在日期間が人生の約半分にもなっていました。 日本人と結婚していたけれど、結婚生活がうまくいかずに離別、 働きながらお子さんを育ててきた方でした。 その方の生活場面で使う言葉は、 職場はもちろん、家庭内でもほとんど日本語だったそうです。 けれども、在日期間が長くなっても、 日本語を読むことも、あまりスムーズではなく、 書くほうに関しては、かな文字も不得意でした。 その方は統合失調症を患い、 私は、その障害からくる生活上の問題の相談を受けていました。 相談をすすめる上で、 生活歴や病歴を詳しく聞かなくてはなりません。 普段の、日本語を母語とする人たちから お話をうかがう時には、 事前にそれまでの経過を書いておいて