北海道新幹線の札幌延伸に伴って、JR北海道から函館―小樽間(252・5キロ)の並行在来線が経営分離される問題で、函館市の工藤寿樹市長は21日午前、市役所で記者会見を開き、「同意するとの判断に至った」と述べた。 沿線の全15市町が経営分離に同意することで足並みがそろい、地元に課せられた条件がクリアされるため、今後は政府の判断に委ねられる。 工藤市長は同日午前10時半過ぎ、高井修副知事に経営分離への同意を電話で伝えたという。今後、国土交通省は道に対し、経営分離に対する地元の同意がそろったことを口頭で確認し、着工認可の判断材料とする。最終的な認可決定の直前には、道と沿線15市町に文書で同意を再確認する。