20年以上、国内外の選挙の現場を多数取材している、開高健ノンフィクション賞作家による“楽しくてタメになる”選挙エッセイ。 前回の第35回では1月に行われた市長選挙と市議会議員選挙の投票率が80%を超える鹿児島県西之表市の、市民の意見を二分する大きな政治問題についてお伝えしました。 今回は大注目の選挙である、4月25日投開票の名古屋市長選挙。4月11日の告示日から現地取材中の畠山氏の爆速レポート! 候補者4名全員に会い、しっかり話を聞けたようです。きっと多くのメディアでは「4人全員の声」は報じられないので、しっかり読んでいただきたいレポートです。 4名の候補者のうち届出順1位は、現職の河村たかし氏。(撮影/畠山理仁) 「事実上の一騎打ち」とは書けない。書かない。 4人出ている。しかし、報道で扱われるのは2人しかいない。税金が4億7千600万円以上も使われる選挙なのに、これはきわめてもったいな